側弯症の方が将来について相談されやすい5つの悩み|伊丹市の整体院が解説

「側弯症があると、将来は必ず腰が痛くなりますか?」

「大人になってから角度が進むことはありますか?」

「呼吸や内臓にも影響が出るのでしょうか?」

伊丹市で側弯症のご相談を受けていると、このような将来への不安を聞くことがあります。

先にお伝えしたいのは、側弯症があるからといって、これから紹介する悩みが全員に起こるわけではないということです。思春期特発性側弯症の長期経過を調べた研究では、多くの方が大人になってからもおおむね良好な生活の質を保っていると報告されています。

一方で、カーブの大きさや場所、成長の残り、年齢、生活環境によって、気になりやすいことは変わります。

この記事では、医学的な発症頻度の順位ではなく、側弯症の方が将来について相談されることの多い5つの悩みとして整理します。

1. 見た目の変化や進行への不安

側弯症で長く気になりやすいものの一つが、見た目と進行への不安です。

– 肩の高さが違って見える
– 背中や肋骨の片側が盛り上がる
– ウエストラインに左右差がある
– 服の襟や裾が片側へ寄る
– 写真に写った姿勢が気になる

特に子どもから思春期にかけては、見た目の変化が気持ちに与える影響を軽く扱えません。本人が「大丈夫」と言っていても、制服、着替え、写真、装具などを気にしている場合があります。

また、側弯症の進み方は一人ひとり違います。成長期の子どもでは、成長が残っている時期とカーブの大きさが進行リスクを考える重要な材料になります。経過観察になった場合も、何もしなくてよいという意味ではなく、指定された時期に整形外科でレントゲンを比較することが大切です。

整体院で見た目だけからCobb角や進行を判断することはできません。前回の画像、今回の画像、撮影時の身長などを残し、点ではなく経過で見ていきましょう。

2. 腰痛・背中の痛みや張り

側弯症のある方が腰痛や背中の痛みを感じることはあります。ただし、角度が大きいほど必ず痛い、軽い角度なら痛くない、という単純な関係ではありません。

実際の痛みには、長時間の座り姿勢、仕事や部活、睡眠、体力、ストレス、筋肉の使い方など、さまざまな要因が関係します。側弯症があっても痛みが少ない方がいる一方、比較的小さなカーブでもつらさを感じる方がいます。

確認したいのは、痛みの場所と出る場面です。

– 長く座ると片側の背中が張る
– 立ち仕事の後に腰が重くなる
– 歩いた後に左右どちらかだけ疲れる
– 朝起きた時に背中がこわばる
– 痛みで学校、仕事、睡眠に支障が出る

「側弯症だから仕方がない」と我慢せず、痛みの背景を分けて考えることが大切です。

3. 呼吸の浅さや疲れやすさ

側弯症では、背骨の曲がりだけでなく回旋が加わり、胸郭の動きに左右差が出ることがあります。そのため、深呼吸をした時に片側の肋骨が広がりにくい、運動時に息が上がりやすいと感じる方もいます。

ただし、軽度から中等度の側弯症があるだけで、将来必ず呼吸機能が低下するわけではありません。呼吸機能への大きな影響は、主に胸椎のカーブが非常に大きい場合などに問題となります。

日常では次の点を見てみてください。

– 深呼吸で左右の肋骨が同じように広がるか
– 息を吸う時に肩や首へ力が入りすぎないか
– 以前より階段や運動で息切れしやすくなっていないか
– 胸の痛み、動悸、強い息苦しさがないか

息苦しさには心臓や肺、貧血など、側弯症以外の原因もあります。新しく出た息苦しさ、悪化する息切れ、胸痛がある場合は、整体だけで判断せず医療機関へ相談してください。

4. 股関節・膝・足の違和感

歩行に関する研究では、側弯症を含む脊柱変形のある方に、歩幅や支持時間などの違いがみられる場合があると報告されています。

ただし、側弯症があると将来必ず股関節や膝を痛める、という意味ではありません。股関節や膝の痛みには、けが、関節疾患、筋力、運動量、靴、年齢による変化など、別の要因も関係します。

家庭で確認しやすいのは、次のような左右差です。

– 歩くといつも同じ側だけ疲れる
– 片足立ちの安定感が左右で違う
– 靴底の減り方が大きく違う
– 階段で片側の膝や股関節だけ気になる
– しびれや脚の力の入りにくさがある

姿勢を無理に左右対称へ固定するより、どの動きで困るのかを確認します。しびれ、筋力低下、排尿や排便の異常を伴う場合は、早めに整形外科などを受診してください。

5. 胃腸の不調や圧迫感

お腹の張り、便秘、食後の苦しさについて相談されることもあります。近年、思春期特発性側弯症と機能性胃腸症の関連を示した研究はありますが、なぜ関連するのか、側弯症が直接の原因なのかはまだ明らかではありません。

そのため、胃腸の不調をすべて「背骨や肋骨のねじれによる内臓圧迫」と説明するのは適切ではありません。

便秘や腹部膨満には、食事、水分、運動、睡眠、ストレス、薬、消化器疾患など多くの原因があります。長く続く症状、強い腹痛、繰り返す嘔吐、血便や黒い便、原因不明の体重減少がある場合は、消化器内科や小児科で確認してください。

将来のために、今から確認したいこと

将来の不安を減らすために必要なのは、身体を怖がることではありません。今の状態を記録し、変化があれば適切な場所で確認できるようにしておくことです。

成長期の子ども

– 撮影日、Cobb角、身長を記録する
– 病院の指示どおりに経過観察を続ける
– 肩、ウエストライン、前屈時の背中を月1回程度、同じ条件で見る
– 痛み、息切れ、しびれ、学校生活での困りごとを伝える
– 装具や見た目に対する本人の気持ちも聞く

大人の方

– 痛みや疲れが出る動作を記録する
– 歩行、呼吸、睡眠、仕事環境を見直す
– 昔の画像や診療情報があれば保管する
– 姿勢の急な変化、身長低下、神経症状があれば整形外科へ相談する
– 胃腸や呼吸の症状を側弯症だけのせいにしない

伊丹市で側弯症の身体の使い方を確認したい方へ

兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症や経過観察中の子ども、大人の方について、背骨の見た目だけでなく、呼吸、胸郭、骨盤、股関節、足元、歩き方、日常動作まで確認しています。

当院の側弯症に対する考え方や施術の流れは、[側弯症施術ページ](https://itami-irodori-seitai.com/scoliosis_method/)でもご案内しています。

一方、整体院では側弯症の診断、Cobb角の測定、進行の判断、心肺機能や胃腸疾患の診断はできません。病院で経過観察中の方は、指定された受診とレントゲン確認を優先してください。

側弯症があるから将来必ず困る、と決めつける必要はありません。

大切なのは、今の角度だけでなく、前回からの変化、痛みや呼吸、動き、本人の気持ちを一緒に見ていくことです。気になる変化があれば、整形外科をはじめ必要な専門家と連携しながら、一つずつ整理していきましょう。

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参考

– [Scoliosis Research Society:Adolescent Idiopathic Scoliosis](https://www.srs.org/Patients/Conditions/Scoliosis/Idiopathic-Scoliosis)
– [Long-term health-related quality of life in adolescent idiopathic scoliosis:scoping review](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33500208/)
– [Current knowledge on back pain in adults with and without scoliosis:systematic review](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37629224/)
– [Effects of spinal deformities on lower-limb kinematics during walking:systematic review and meta-analysis](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39920271/)
– [Association of functional gastrointestinal disorders with adolescent idiopathic scoliosis](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38255431/)
– [Lung function in adult idiopathic scoliosis:20-year follow-up](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1877034/)

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