壁を使って30秒。側弯症の左右差を見る時のポイント|伊丹市の整体院が解説

側弯症の経過観察中に、親御さんから「家ではどこを見ればいいですか?」と聞かれることがあります。

肩の高さや背中の盛り上がりが大切なのは分かっていても、毎日見ていると変化は意外と分かりにくいものです。そこで一つの目安になるのが、壁の前で自然に立った時の左右差です。

ただし、最初にお伝えしておきたいことがあります。

この壁チェックだけで、側弯症の有無や進行は判断できません。

壁との距離は、足の位置や体重のかけ方、膝の曲がり、本人の力み方でも変わります。あくまで、いつもの身体にどんな左右差があるのか、以前と比べて見え方が変わっていないかに気づくための補助的な観察として使ってください。

壁チェックで見たい4つのポイント

壁の前に立ち、無理のない範囲で背中側を壁に近づけます。かかと、お尻、肩、頭をすべて押しつける必要はありません。普段に近い立ち方のまま、次の4点を見てください。

1. 左右の肩と壁との距離に大きな違いがないか
2. 肩甲骨の当たり方が左右で違わないか
3. 腰と壁の隙間に偏りがないか
4. お尻の当たり方や骨盤の向きに左右差がないか

「右の肩甲骨だけ強く当たる」「片側のお尻だけ壁から離れる」といった違いに気づくことがあります。

しかし、その場で身体を押して真っすぐにしようとする必要はありません。目的は矯正ではなく、今の状態を知ることです。

条件をそろえないと見え方が変わります

壁チェックをする時は、できるだけ毎回の条件をそろえます。

– 裸足または同じ履物で行う
– 両足を自然な幅にして、膝を固めすぎない
– 腕は身体の横に下ろす
– 正面を向き、息を止めない
– 肩や腰を壁へ無理に押しつけない

床に小さな目印をつけておくと、足の位置を合わせやすくなります。痛みやふらつきがある場合は無理に行わず、安全を優先してください。

壁だけでなく、自然に立った姿も見てください

側弯症の家庭での観察では、壁との接触だけでなく、自然に立った姿も一緒に見た方が分かりやすくなります。

– 左右の肩の高さ
– 肩甲骨の出方
– ウエストのくびれ方
– 腕と身体の間にできる隙間
– 身体が左右どちらかへ寄っていないか

さらに、両足をそろえてゆっくり前かがみになった時、背中や腰の片側だけが盛り上がって見えないかも確認します。

前かがみで見られる左右差は、学校検診でも確認されるポイントの一つです。ただし、家庭で左右差を見つけても、それだけで側弯症とは診断できません。反対に、見た目の差が小さいから問題がないとも言い切れません。

毎日ではなく、月1回ほど同じ条件で

子どもの身体を毎日細かく確認すると、本人が見た目を気にしすぎてしまうことがあります。家で記録するなら、月に1回ほど、同じ場所・同じ服装・同じ立ち位置で十分です。

写真を撮る場合は、必ず本人の了承を得てください。そして、写真を見ながら「曲がっている」「姿勢が悪い」と責めるのではなく、前回から変化があるかを落ち着いて確認します。

身長も一緒に記録しておくと、成長期の変化を振り返りやすくなります。特に子どもの側弯症では、短期間で身長が伸びる時期と経過観察が重なることがあります。

こんな時は整形外科で確認を

次のような場合は、家庭で様子を見続けず、整形外科へ相談してください。

– 学校検診で「要受診」と言われた
– 肩やウエスト、背中の左右差が以前より目立つ
– 前かがみで背中や腰の片側が盛り上がる
– 成長期で身長が大きく伸びている
– 背中や腰の強い痛み、しびれなどがある

側弯症の角度であるCobb角は、壁や写真では測れません。必要に応じてレントゲンで確認し、前回からの変化や成長の残り具合を含めて医師に判断してもらうことが大切です。

伊丹市で側弯症の経過観察中のお子さんへ

兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症の方を背骨の見た目だけで判断せず、呼吸、胸郭、骨盤、股関節、足元、日常動作まで含めて確認しています。

整体院でCobb角を診断したり、レントゲンの代わりになる検査をしたりすることはできません。そのため、医療機関での診断や定期検査を続けながら、日常生活で負担が偏っていないか、今の身体に合わせてできることは何かを一緒に整理していきます。

壁チェックは、側弯症を判定する検査ではありません。それでも、何となく感じていた変化を記録し、次の受診時に伝える材料にはなります。

「壁に真っすぐ立てるか」よりも、「前回と比べて何が変わったか」。その視点で、無理のない範囲で活用してみてください。

側弯症についての当院の考え方や施術については、[側弯症専門ページ](https://itami-irodori-seitai.com/scoliosis_method/)もご覧ください。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。気になる変化がある場合は、整形外科などの医療機関へご相談ください。

参考資料
[日本整形外科学会「側弯症」](https://www.joa.or.jp/media/motion/x-ray.html)
[Scoliosis Research Society「Diagnosing Scoliosis」](https://www.srs.org/Patients/Diagnosis-And-Treatment/Diagnosing-Scoliosis)

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