側弯症に運動療法は無意味?装具との役割を伊丹市の整体院が解説

「側弯症には運動がいいと聞いたけれど、本当に意味があるんですか?」

「体操を頑張れば、コルセットを着けなくても大丈夫でしょうか?」

インターネットで調べるほど、何を信じていいのか分からなくなることがありますよね。

兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、必要な医療を受けながら、お子さんの身体の動きや生活での困りごとを確認することを大切にしています。

僕の考えは、運動療法には検討する意味がある。ただし、必要な装具や経過観察の代わりにしてはいけない、というものです。

今回は、主に成長期の子どもに見られる「思春期特発性側弯症」について、運動と装具をどう考えればよいかを整理します。

「確実に止められない」と「意味がない」は違います

側弯症の運動療法については、Cobb角や生活の質などに良い変化を示した研究があります。一方で、研究ごとの人数や方法、観察した期間に違いがあり、効果をどこまで期待できるかは、まだ慎重に考える必要があります。[Cochraneの系統的レビュー(2024)](https://www.cochrane.org/evidence/CD007837_what-type-therapeutic-exercise-best-treating-scoliosis-adolescent

ここから「運動をすれば必ず進行を防げる」とも、「運動はすべて無駄」とも言えません。

僕が避けたいのは、運動をしているから病院の検査を受けなくてもいい、装具を外してもいい、と考えてしまうことです。

身体が動かしやすくなったことと、背骨のカーブが進んでいないことは、別々に確認していきたいことです。

一般的な体操と、側弯症に合わせた運動療法

ストレッチや腹筋運動、部活動など、身体を動かす方法はいろいろあります。ただ、それらをひとまとめに「側弯症の運動療法」と考えると、話が分かりにくくなります。

PSSEは「側弯症特異的運動療法」と呼ばれ、カーブの特徴に合わせて姿勢の調整を練習し、それを保つことや日常動作に生かすことなどを目指します。シュロス法は、その一つです。SOSORTのガイドラインでも、個別の評価と、訓練を受けた担当者による指導が重視されています。[SOSORTガイドライン](https://link.springer.com/article/10.1186/s13013-017-0145-8)

ですから、研究でPSSEに良い結果があったとしても、好きなストレッチをすれば同じ効果が得られる、とは言えません。

「右側が硬そうだから右だけ伸ばす」「弱そうな側だけ鍛える」と自己判断する前に、その運動を選ぶ理由を担当者に確認してください。

装具が必要な時期には、装具の役割を大切にする

成長期の装具療法は、カーブの進行を抑えることが大きな目的です。必要性や装具の種類は、カーブの大きさや場所、成長の状態などを踏まえて医師が判断します。[Scoliosis Research Society:装具療法](https://www.srs.org/Patients/Diagnosis-And-Treatment/Bracing)

側弯症と診断された子ども全員に、装具が必要なわけではありません。経過観察が選ばれる場合もあります。

一方で、装具が必要と判断されているなら、運動を始めたことだけを理由に装着時間を減らすのは避けてください。

暑い、当たって痛い、学校で着けづらい。そうした困りごとがあれば、我慢だけで乗り切ろうとせず、主治医や義肢装具士に伝えてほしいです。続けにくい理由も、治療を考えるうえで大事な情報になります。

装具に運動を組み合わせる研究はあります

2024年のCochraneレビューでは、装具にPSSEを加えることで、装具だけの場合よりCobb角が小さくなる可能性が示されました。ただし、根拠の確実性は低いと評価されています。[Cochraneの系統的レビュー(2024)](https://www.cochrane.org/evidence/CD007837_what-type-therapeutic-exercise-best-treating-scoliosis-adolescents)

つまり、組み合わせを検討する理由はありますが、「追加すれば誰でも同じように良くなる」とまでは言えません。

ある期間の角度の変化と、成長が終わるまで進行を抑えられたかも、同じ結果ではありません。良い研究結果を知る時ほど、どんな子どもが、どのような方法を、どれくらい続けたのかまで見ておきたいです。

また、すでに通院先で運動指導を受けているなら、別の場所で新しい運動を増やす前に、その内容を共有してください。たくさん取り入れることより、方針がかみ合っていることが大切だと僕は考えています。

角度の確認と一緒に、生活の困りごとも聞いておく

「授業の後半になると背中がつらい」

「部活の後、同じところが痛くなる」

「体操が難しくて、合っているのか分からない」

もしこんなことがあれば、運動の回数を増やす前に、その話を聞きたいです。

胸郭や股関節の動き、呼吸の様子、立つ・座る時の負担などを確認し、本人が困っている場面に合わせて目標を決めます。ただし、動きの左右差だけで痛みの原因や側弯症の進行を判断することはできません。

整体院で身体の使い方を確認する場合も、研究で検証されたPSSEと、一般的な施術・運動指導は区別して考える必要があります。整体が、装具や医療機関での評価に代わるわけではありません。

新しくしびれが出た、力が入りにくい、強い痛みが続く時は、運動で様子を見続けず医療機関へ相談してください。

次の診察で、聞いておきたいこと

運動を取り入れるか迷った時は、次のように聞いてみてください。

– 今の状態で、運動療法を取り入れる目的は何ですか?
– 側弯症に合わせた運動の指導を受けるなら、どこに相談できますか?
– 装具の装着時間と、運動する時間をどう組み合わせればよいですか?
– 次の診察では何を確認し、どんな変化があれば早めに連絡すればよいですか?

全部を一度に覚えなくても大丈夫です。まず、いちばん気になっていることを一つ聞ければ、それだけでも次の行動を考えやすくなります。

伊丹市で側弯症のお子さんと向き合う時に

僕は、装具を「進行を抑える守り」、運動を「身体の機能を引き出す攻め」と表現することがあります。ただ、これは役割を伝えるためのたとえで、医学的な分類ではありません。

PSSEも側弯症の保存的な治療の中で検討される方法です。「病院か運動か」という対立にする必要はありません。

いたみいろどり整体院では、主治医の方針や受けている指導を確認しながら、日常生活でどこに困っているのかを一緒に整理していきます。

必要な治療を続けること。そして、学校や部活、家での時間も無理なく過ごせるように考えること。

その両方を、お子さんの気持ちを聞きながら進めていきたいと思っています。

伊丹市や周辺地域で相談先を探している方は、
[いたみいろどり整体院の側弯症ページ] (https://itami-irodori-seitai.com/scoliosis_method/)もご覧ください。

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