「閉経後に側弯症が進むことはありますか?」
伊丹市で側弯症の方を見ていると、40代から60代の女性から、このような相談を受けることがあります。
結論から言うと、閉経後は骨量低下や加齢による背骨の変化が重なりやすく、側弯症の経過にも注意したい時期です。
ただし、閉経を迎えたすべての方の側弯が急激に進むわけではありません。
閉経だけで側弯症の進行が決まるのではなく、
– もともとのカーブの大きさや形
– 骨密度
– 椎間板や背骨の関節の変化
– 筋力や活動量
– 骨折の有無
– 年齢や体格、持病、服薬
など、複数の要素を合わせて考える必要があります。
目次
閉経後に骨量が減りやすくなる理由
閉経に伴って、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが低下します。
エストロゲンは、骨の代謝を保つうえで重要な役割を持っています。そのため閉経後は骨量が減りやすくなり、骨粗しょう症のリスクも高まります。
特に閉経前後から閉経後の早い時期は、骨量が減りやすいことが知られています。
ただし、エストロゲンが下がったから必ず骨粗しょう症になるわけではありません。骨密度には、年齢、遺伝、体格、栄養、運動、喫煙、飲酒、病気や薬なども関係します。
骨密度低下と側弯症を単純に結びつけない
骨密度が低下すると、骨折しやすくなります。背骨では、椎体の圧迫骨折によって身長が低くなる、背中が丸くなる、姿勢が変化するといったことがあります。
その変化が左右非対称に起きれば、もともとの側弯や身体の傾きへ影響する可能性があります。
一方で、骨密度が低いだけで側弯症が必ず進行するとは言えません。成人の側弯症では、椎間板や関節の加齢変化、過去からあるカーブなども関係します。
「閉経=側弯症が一気に進む」と怖がるのではなく、**骨の状態を含めて、以前から身体がどう変化しているかを見ること**が大切です。
大人になってから始まる側弯症もあります
成人の側弯症には、思春期からあったカーブが成人後も残っている場合と、加齢による椎間板や関節の変化から新たに生じる場合があります。
後者は、成人変性側弯症などと呼ばれます。
加齢によって椎間板の高さや関節の状態が左右均等に変化するとは限りません。そのため、背骨の傾きや回旋が徐々に目立つことがあります。
閉経と同じ時期に起こりやすいからといって、すべてを女性ホルモンだけで説明することはできません。
筋力や活動量の変化も見逃せません
年齢とともに筋肉量や筋力は低下しやすくなります。更年期症状や関節痛、睡眠不足などから活動量が減る方もいます。
身体を動かす機会が減ると、脚や体幹の筋力、バランス能力が落ち、長く立つ、歩く、荷物を持つといった動作がつらくなることがあります。
ただし、「体幹筋が弱いから側弯症が進む」と単純に決めつけることもできません。
筋力はカーブを診断するものではなく、現在の生活機能や転倒予防、身体を支える力を考える材料です。
閉経後に確認したい身体の変化
次のような変化がないか、定期的に確認してください。
– 以前より身長が低くなった
– 背中が丸くなった、身体の傾きが強くなった
– ウエストラインの左右差が目立つ
– 立っていられる時間や歩ける距離が短くなった
– 腰痛や背中の痛みが増えた
– 脚のしびれや力の入りにくさがある
– 転倒や軽い衝撃の後から背中が強く痛む
特に急な背中の痛みや身長低下がある場合は、圧迫骨折などの確認が必要になることがあります。
「年齢のせい」「側弯症だから仕方ない」と自己判断せず、医療機関へ相談してください。
骨密度検査は誰でも同じ時期に受けるわけではありません
骨密度はDEXA検査などで確認します。
検査が必要な時期は、年齢、閉経時期、過去の骨折、家族歴、体格、喫煙、飲酒、持病、薬の使用などによって変わります。
早期閉経、軽い転倒で骨折した経験、長期的なステロイド薬の使用などがある方は、医師へ骨密度検査について相談してください。
検査を受けるかどうかや治療内容は、整体院ではなく医療機関で判断します。
骨の健康のために日常生活でできること
骨の健康を保つためには、特定の食品やサプリだけに頼るのではなく、生活全体を整えることが大切です。
運動
歩行や適切な筋力トレーニングなど、骨へ負荷がかかる運動は骨の健康や筋力維持に役立ちます。
ただし、骨粗しょう症や圧迫骨折、強い痛みがある場合は、安全な運動内容が異なります。新しい運動を始める前に、医師や専門家へ相談してください。
### 食事
カルシウムやビタミンDだけでなく、十分なエネルギーとタンパク質を含むバランスのよい食事を意識します。
サプリメントの必要性や量は、食事内容、検査結果、病気や薬によって異なるため、自己判断で多量に摂らないでください。
喫煙・飲酒
喫煙や多量の飲酒は骨の健康に影響します。必要に応じて医療機関などの支援も活用しながら見直しましょう。
側弯症がある方の運動で大切なこと
閉経後だから運動を控えるのではなく、現在の骨と身体の状態に合った運動を選ぶことが大切です。
例えば、
– 痛みなく行えるか
– 呼吸を止めていないか
– 転倒の危険がないか
– 負荷を急に上げていないか
– 翌日まで強い痛みが残らないか
を確認します。
骨粗しょう症や圧迫骨折がある方は、強く背中を丸める運動や大きな負荷を扱う運動が適さない場合もあります。個別の運動制限は、主治医や理学療法士などへ確認してください。
伊丹市のいたみいろどり整体院が大切にしていること
伊丹市のいたみいろどり整体院では、閉経後の側弯症を見る時に、背骨の見た目だけでなく、立てる時間、歩ける距離、呼吸、股関節、足元、バランス、日常生活で困っていることまで確認します。
整体で骨密度やCobb角を測定したり、骨粗しょう症を診断したりすることはできません。また、施術で側弯症や骨粗しょう症が治るとお伝えすることもできません。
必要な検査や治療は医療機関で受けていただき、そのうえで、動きやすさや日常生活の負担について一緒に整理します。
伊丹市、宝塚市、川西市、尼崎市、西宮市周辺で、閉経後に姿勢や腰痛、歩きにくさの変化が気になっている方はご相談ください。
まとめ
閉経後はエストロゲンの低下によって骨量が減りやすくなり、骨粗しょう症のリスクが高まります。
さらに加齢による椎間板や関節の変化、筋力や活動量の低下などが重なることで、側弯症の症状や姿勢が変化する可能性があります。
ただし、閉経後のすべての方で側弯が急激に進むわけではありません。
大切なのは、
– 骨密度や骨折リスクを確認する
– 身長や姿勢の変化を記録する
– 痛み、しびれ、歩行の変化を見逃さない
– 無理のない運動で筋力と活動量を保つ
– 必要な時は医療機関へ相談する
ことです。
側弯症は成長期だけの問題ではありません。閉経後も、必要以上に怖がらず、変化を見逃さず、自分の身体に合った管理を続けていきましょう。
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側弯症について詳しくは、[いたみいろどり整体院の側弯症ページ] (https://itami-irodori-seitai.com/scoliosis_method/)もご覧ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。骨粗しょう症、側弯症の進行、ホルモン治療、薬やサプリメントについては医師へご相談ください。
### 参考情報
– [NIH「Menopause」](https://health.nih.gov/womens-health/menopause)
– [NIAMS「Osteoporosis」](https://www.niams.nih.gov/health-topics/osteoporosis/basics/diagnosis-treatment-and-steps-to-take)
– [NHS「Osteoporosis」](https://www.nhs.uk/conditions/osteoporosis/)
– [NHS「Bone density scan」](https://www.nhs.uk/tests-and-treatments/dexa-scan/)
– [Scoliosis Research Society「Conditions of the Aging Spine」](https://www.srs.org/Patients/Conditions/Conditions-of-the-Aging-Spine)
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