側弯症の子どもに「気にしすぎ」と言う前に|伊丹市の整体院が伝えたい声かけ

側弯症のお子さんに、親御さんがつい言ってしまう言葉があります。

「そんなに気にしなくて大丈夫」

「気にしすぎじゃない?」

親御さんとしては、不安を減らしてあげたい気持ちから出てくる言葉だと思います。心配させたくない、前向きにさせたいという思いもあるでしょう。

ただ、本人の側からすると、その言葉で「分かってもらえない」と感じてしまうことがあります。

側弯症は、本人から見えにくい問題とは限りません。鏡、制服、体操服、写真、友達と並んだ時など、日常のさまざまな場面で身体の左右差を意識することがあります。

だからこそ、「絶対にその言葉を使ってはいけない」と親御さんを責めるのではなく、本人の気持ちを否定しない声かけを考えてみたいと思います。

「気にしすぎ」と言われると、何がつらいのか

側弯症のお子さんが気にしているのは、背骨の角度だけではありません。

– 服を着た時に左右差が見える
– 体育や水泳で身体を見られるのが嫌
– 写真に写る自分の姿が気になる
– これから進行したらどうしようと思う
– 装具や通院のことを友達に知られたくない
– 部活や学校生活を続けられるか不安

このような心配は、本人にとって現実のものです。

側弯症の程度や治療内容によって感じ方は異なりますが、思春期は身体の変化や周囲からどう見られるかを意識しやすい時期でもあります。側弯症の研究でも、自己イメージや心理的な負担が生活の質に関わることが報告されています。

「痛みがないから大丈夫」

「学校に行けているから問題ない」

と大人には見えていても、本人の不安が小さいとは限りません。

最初に必要なのは、否定せずに受け止めること

本人が「背中が気になる」「このまま進んだら怖い」と話した時、すぐに正しい情報を伝えようとしなくても大丈夫です。

まずは、

「気になるよね」

「不安になるよね」

「そう感じているんだね」

と受け止めてみてください。

これは、側弯症が必ず進行することを認める言葉ではありません。本人の感じている不安を、いったんそのまま受け止める言葉です。

不安を受け止めた後で、必要な検査や受診、家庭でできる確認について一緒に整理していけばよいのです。

代わりに使いやすい3つの声かけ

1. 「どんな時に気になる?」

気になる場面を聞くと、本人の困りごとが見えてきます。

「体育の着替えが嫌」なのか、「写真が嫌」なのか、「将来が怖い」なのかで、必要なサポートは違います。

2. 「一緒に確認していこう」

一人で抱えなくてよいと伝える言葉です。

経過観察中であれば、次の受診日、前回からの変化、医師に聞きたいことなどを一緒に整理できます。

3. 「今できることを一つずつ考えよう」

不安をすぐゼロにするのではなく、行動に分けていきます。

例えば、背中の変化を写真で記録する、学校生活で困っていることを先生に相談する、痛みや動かしにくさをメモする、といったことです。

伝える情報と、本人の気持ちは別々に扱う

側弯症について正しい情報を伝えることは大切です。

ただし、本人が不安を話している途中で、

「側弯症はよくあるから」

「そこまで大きなカーブじゃないから」

「大人になれば気にならなくなる」

と説明だけを重ねると、気持ちを置き去りにしてしまうことがあります。

おすすめは、順番を分けることです。

1. まず気持ちを聞く
2. 何が心配なのかを確認する
3. 分かっている事実を整理する
4. 次にできる行動を一緒に決める

「不安になるよね」と言った後に、

「今のCobb角や経過観察の予定は、一緒に確認できるよ」

とつなげると、安心だけで終わらず、現実的な対応に移りやすくなります。

親御さんがやりがちな4つの対応と見直し方

すぐに「大丈夫」と言う

安心させたい気持ちは自然です。ただ、根拠が分からないまま大丈夫と言われると、本人はさらに質問しづらくなることがあります。

「何が一番心配なのか聞かせて」と、先に確認します。

背中を何度も確認する

変化に気づきたい気持ちから、毎日姿勢をチェックしたくなることがあります。

しかし、本人が見られ続けていると感じると、身体への意識が強くなりすぎる場合があります。

記録の頻度や方法は、本人と相談して決めましょう。

他の子と比べる

「あの子も側弯症だけど元気にしている」と伝えても、本人の不安が軽くなるとは限りません。

同じ診断名でも、年齢、カーブの位置、角度、成長の時期、治療方針は異なります。

親だけで調べ続ける

情報を集めることは大切ですが、インターネットの体験談を見続けると不安が強くなることもあります。

病院で確認すること、家庭で観察すること、整体院で身体の使い方を確認することを分けて考えると、情報に振り回されにくくなります。

受診や相談につなげた方がよいサイン

側弯症の不安が次のような形で生活に影響している場合は、早めに周囲へ相談してください。

– 学校や部活を避けるようになった
– 着替えや水泳を強く嫌がる
– 眠れない、食欲が落ちた
– 鏡や写真を何度も確認する
– 体型への不安から食事を極端に減らしている
– 「消えたい」「いなくなりたい」などの発言がある

まずは小児科、整形外科、学校の担任や養護教諭、スクールカウンセラーなどに相談してください。自傷や自殺について具体的な発言がある場合は、本人を一人にせず、地域の救急窓口や医療機関へ速やかに相談してください。

また、強い背中の痛み、手足のしびれや力の入りにくさ、歩き方の急な変化、呼吸のしづらさがある場合は、気持ちの問題だけにせず医療機関で確認してください。

経過観察中は「何もしない期間」ではありません

病院で経過観察と言われると、本人も親御さんも「待つだけ」と感じるかもしれません。

しかし、経過観察は、決められた時期に状態を確認しながら、成長や日常生活の変化を見ていく期間です。

次の受診までに、

– 今のCobb角と前回からの変化
– 身長や体重の変化
– 痛みや疲れが出る場面
– 学校や部活で困っていること
– 見た目に対する本人の不安

を整理しておくと、診察で伝えやすくなります。

側弯症の診断や進行の判断は、整形外科での診察やレントゲン検査をもとに行います。家庭の観察や整体での確認だけで、角度の変化を判断することはできません。

伊丹市で側弯症のお子さんの身体と不安を整理したい方へ

兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症や経過観察中のお子さんについて、背骨の見た目だけでなく、呼吸、胸郭、骨盤、股関節、足元、姿勢、日常動作を確認しています。

「姿勢の左右差が気になる」

「身体の使い方を見てほしい」

「子どもにどう声をかければよいか迷っている」

という場合も、まずは困っていることを整理するところから始めます。

当院は医療機関ではないため、側弯症の診断、Cobb角の測定、進行の判断、心理的な診断や治療は行えません。病院で経過観察になっている方は、整形外科の受診を軸にしてください。

身体のことを確認する時も、本人を何度も評価するのではなく、「一緒に見ていく」という姿勢を大切にしています。

「気にしすぎ」ではなく、「気になる理由があるのかもしれない」と考えるだけで、親子の会話は少し変わります。

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