胸が痛い!!とお困りの産後に乳腺炎になったあなたへ

産後の身体不調として意外と多いのが乳腺炎による胸の張りや痛み。
「ちょっと胸が張ってるかなぁ」というタイミングで、こまめに赤ちゃんに母乳を飲ませてあげたり、適切な搾乳をすることで、そのほとんどが改善します。
しかし、良いタイミングで赤ちゃんが母乳を飲んでくれなかったり、家事や育児、お仕事などで搾乳のタイミングがとれなかったりすると乳腺炎まで悪化してしまうことも少なくありません。
そこで今回のブログでは乳腺炎の原因と対処法、そして当院で行っている乳腺炎に対して効果の高い施術法と自宅でできるセルフケアについてお伝えしていきます。

乳腺炎とは?

乳腺炎とは、書いて字のごとく母乳の通り道である《乳腺》が何らかの原因で《炎症症状》を起こすことを言います。特に病気でなく炎症が起こって痛みや発熱などの症状が起こることを指します。
乳腺炎は母乳育児経験があるママさんの約4分の1が経験する産後トラブルの代表的なものです。
当院のお客様の中でも調査した結果、10人中3人でやや多い値でした(まだまだ人数が少ないので引き続き調べていきますね)

乳腺炎の原因

乳腺炎の原因は以下のようなものが挙げられています

母乳が詰まっている

赤ちゃんが上手に飲めなかったりすると母乳が残ったままになってしまいます。この残った母乳が詰まりの原因となりチクチクした痛みが、感染症などを引き起こす危険性があります。

細菌

赤ちゃんの口を介したりして細菌が乳腺の中に侵入して炎症症状を引き起こす可能性があります。これは特に赤ちゃんに噛まれたりして乳首に傷がある場合に細菌が侵入しやすくなります。
以上のようなことが直接的原因になります。では、次は間接的要因についてです。
なぜ母乳が詰まってしまうのか?なぜ細菌がが侵入して感染してしまうのか?その要因を説明していきます。

乳首の傷

(授乳姿勢がずっと同じ姿勢)
この要因が意外と多いです。やはり同じ姿勢でいることは同じ個所に負担をかけることにつながります。また赤ちゃんにとっても同じ姿勢で母乳を飲み続けるとどうしても完全に飲みきれないままになってしまいます。

下着・肌着がきつい

きつい下着・肌着で胸を締め付けることも要因の一つです。母乳の元はママさんの血液の一成分です。血液が血管→乳腺→乳管と循環していく中で母乳となっていきまs。この時に締め付けの強い下着・肌着を着用していると血管や乳腺を圧迫してしまい循環が悪くなります。これが詰まりの原因となってしまいます。

水分の摂取不足

先ほど書いた通り母乳はママさんの血液を基に作られています。母乳を与えていると、どうしても体内の水分量が少なくなります。そのため授乳時は意識的に飲水を心掛けたいところですが、忙しさで十分に飲水で来ていないと体内の水分量の不足から血液の粘度(粘りの度合い)があがり血液循環が滞りやすくなり、それが詰まりの原因となる可能性があります。

ストレス要因

慣れない育児・家事の両立などの様々な環境の変化が引き金となります。
ストレスが強く溜まると筋肉は緊張状態に陥りやすくなります。そうなることで肩、首、胸、背中周りの筋肉も強く力が入った状態となり筋肉内やその周辺の血液循環が滞り詰まりの原因となります。

乳腺炎の初期症状

乳腺炎の初期の症状としては胸の張りや赤ちゃんに飲んでもらってもなんとなくすっきりしないと感じる方がいらっしゃったり、胸がチクチクするなどの軽い痛みを感じたりするかたもいます。更に微熱などの症状が出る方もおられます。
そこから症状が悪化してくると強い胸の痛みやガチガチに硬くなる、肩や首を動かすと胸が痛むなどの症状が出てきたり、悪寒、発熱、頭痛などの風邪に似た症状が強く出る場合もあります。

これって乳腺炎?

もし、乳腺炎になってしまった場合、痛みや発熱などの症状が強く出ている場合は速やかに医療機関を受診してください。乳腺炎にはうっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎があります。細菌感染による化膿性乳腺炎の場合、やはり医療機関で抗生物質の処方などの適切な処置が必要となります。放っておくと切開して膿を出さないといけなくなることもあるため、一度医療機関を受診することをお勧めします。

乳腺炎になる前の予防

化膿性乳腺炎ではなくうっ滞性乳腺炎(血液循環が滞っている場合)や、まだ初期の軽い胸の張りや痛みの場合には悪化する前の予防法が効果的です。それらを以下に挙げていきます。

十分な休養

やはり大事なのは身体の休養です。身体が疲れていたり、身体全体が緊張していたりすることで乳腺炎につながってしまう可能性があります。適度に身体を休めて緊張を解くようにしていきましょう。

水分摂取

飲水量が足りていないと感じる方は是非積極的に摂るようにしてください。
飲水を始めていくときの注意点をいかに挙げていきます。

カフェインを含む飲み物は飲水とはカウントしない

一つ目は、利尿作用のあるかファインを含むコーヒーやお茶よりも水を飲むことをお勧めします。
カフェインが含まれていると利尿作用でどうしてもトイレに行く回数が増えてしまいます。その結果身体のなかの水分不足があまり解消されていないということにつながっていしまいます。

一気にがぶ飲みしない

もう1つの注意点は、一気にがぶ飲みしないということです。一気に多量の水を摂取すると身体の中の水分が多くなりすぎてしまい、浮腫みなどの原因につながります。また授乳中のママさん特有ですが、水を飲みすぎることでかえって乳腺炎を悪化させてしまう危険性があります。これは母乳の出が良い方に多くあります。母乳の出が良いのは一見すると良い事のように感じますが、身体の中の水分量が増えることで、血液循環量も増えることにつながります。そうすることで更に母乳の出がよくなりすぎてしまい、乳腺・乳管に母乳が残ってしまうことで乳腺炎を悪化させることにつながります。
飲水を始めるときにはまず1日かけて500ml程度(ペットボトル1本分)をチビチビ飲むようにしてください。その時にむくみが酷くなっていないか?胸の状態はどうか?こういったことに気を付けるようにしてください。500ml程度であれば2~3週間程度で身体も慣れてきますので、大丈夫そうであれば次は750ml(ペットボトル1本半)→1ℓ(ペットボトル2本)と少しづつ増やしていくようにしてください。

栄養バランスに気を付ける

当院を利用していただいているママさんの中で「チョコレート食べた直後から痛くなった」なんていう方もいらっしゃいました。これは少し極端な例かもしれませんが(笑)、やはり食べたものであなたの身体は作られていきますので、食事も少なからず影響してきます。
他のお客様に聴いていく中で多かったのが《甘い物・脂っこい物》との関係です。インターネットで調べてみてもこの2つが挙げられていることが多いですね。「甘い物・脂っこいものを食べると必ず乳腺炎になる!!」とか「どれだけ食べたら乳腺炎になる!!」とまでは言い切れませんが、そういったものを食べた後のご自身の体調や胸の状態を確認してバランスよく食べてもらうことをお勧めします。

適度な運動

血液循環を良くするためには適度な運動は欠かせません。特に授乳中のママさんは抱っこや授乳によって猫背になりやすい傾向にあります。それによって肩の前や胸の筋肉、脇腹の筋肉などが硬くなりやすく、血液循環が滞る要因になります。そういった筋肉を適度に動かすして循環を良くすることで詰まりを予防することが可能です。

いたみいろどり整体院で行っている乳腺炎に対する施術とセルフケア方法

「いろいろ説明されて運動も大事なのはわかったけど実際どんなことをしたら良いの?」
恐らくこのように思っている方もおられるのでは無いでしょうか?
では、実際にいたみいろどり整体院での乳腺炎に対する施術例をお見せします。
この方は産後1年、時々乳腺炎の初期症状のような胸の痛みや張り、酷くなってくると頭痛や胸がガチガチに硬くなって痛みで動けなくなるなどの症状がありました。
乳腺炎の症状が出やすい方の姿勢の特徴として肩が前に出ている・猫背・肋骨が硬い・股関節がうまく使えていないといったような特徴があります。
その影響で胸の前や肩・首の筋肉が硬くなり循環が悪くなっていることが多くあります。
今回は特に大胸筋・棘下筋・広背筋が硬くなっており、そういった部部へのアプローチをおこなっています


次にご自宅でできるセルフケア方法です。
自宅でできるセルフケアとして当院で紹介しているのが
大胸筋のセルフマッサージ・棘下筋のセルフマッサージ・広背筋のセルフマッサージ
運動としてはオープンブックと呼ばれる運動を推奨しています。

是非、取り入れてみてください。

いかがでしたか?
乳腺炎は産後のママさんの多くが悩まされる症状の1つですが、症状がひどくなる前に正しい対処をすることで症状はすぐに落ち着いてきます。
ご自宅でもセルフケアを実践して楽しい産後ライフをお過ごしください。

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