側弯症の方が続けたい生活習慣7選|伊丹市の整体院が解説

「これだけやれば側弯症が治る」

残念ながら、そのような魔法の生活習慣はありません。

歩く、深呼吸をする、姿勢を良くする、食事を整える。どれも身体の健康には大切ですが、それだけで背骨のカーブが真っすぐになるとは言えません。

一方で、毎日の過ごし方を整えることで、体力や睡眠、痛み、疲れやすさなどを管理しやすくすることはできます。

ここでは、側弯症の子どもや大人が続けたい生活習慣を7つ紹介します。

すべてを今日から完璧に始める必要はありません。まずは自分に必要なものを一つ選んでください。

1. 整形外科で決められた経過観察を続ける

生活習慣より先に大切なのが、現在の側弯症の状態を確認することです。

側弯症の診断や進行の確認には、診察や立位のレントゲンなどが必要です。家庭で肩の高さや背中を見ても、Cobb角が何度なのか、前回から進行したのかは分かりません。

特に成長期の子どもは、身長が伸びる時期にカーブが変化することがあります。

病院で経過観察と言われたら、

– 次回の診察はいつか
– 現在のCobb角は何度か
– 前回から変化しているか
– 成長がどのくらい残っているか
– 装具や運動について指示があるか

を確認しておきます。

経過観察は「何もしなくていい」という意味ではありません。決められた時期に状態を確認し、変化を見逃さないための大切な対応です。

2. 長時間同じ姿勢を続けない

「良い姿勢をずっと保たないと」と考える方がいますが、同じ姿勢を長時間続けること自体が身体の負担になることがあります。

勉強、デスクワーク、ゲーム、スマートフォンなどで座る時間が長い場合は、時間を区切って立つ、数歩歩く、肩や股関節を軽く動かすなど、姿勢を変える機会を作ります。

30分という時間は一つの目安にはなりますが、全員に同じ間隔が必要と決まっているわけではありません。

授業や仕事の都合もあるため、

– 一つの作業が終わったら立つ
– 飲み物を取りに行く
– 休み時間に少し歩く
– スマートフォンを見る場所を変える

など、生活の区切りと組み合わせると続けやすくなります。

3. 無理のない身体活動を続ける

側弯症だからといって、すべての運動やスポーツをやめる必要があるとは限りません。

歩行やスポーツは、体力、筋力、骨の健康、気分転換など、全身の健康に役立ちます。側弯症の方についても、痛みや医師からの制限がなければ、身体活動を続けることが一般的に勧められています。

ただし、歩くことやスポーツ自体を側弯症の治療として考えるのは違います。

「毎日20分歩けばカーブが改善する」といった決まった効果は確認されていません。体力、年齢、痛み、装具、手術歴、競技内容によって、適した量は変わります。

続けやすい活動から始め、痛みやしびれ、強い息切れが出る場合は中止して医師へ相談してください。

4. 呼吸や関節の運動は自分に合う方法で行う

側弯症では背骨のねじれに伴い、胸郭や肋骨の形にも左右差が出ることがあります。そのため、呼吸や胸郭の動きを確認することは身体の特徴を知る一つの方法です。

ただし、「動きにくい側へたくさん吸えばよい」「深呼吸をすれば側弯症が治る」という単純な話ではありません。

まずは左右の下部肋骨に手を軽く添え、普通に数回呼吸し、動き方や肩の力みを観察します。力いっぱい吸ったり、めまいがするまで繰り返したりしないでください。

股関節や背中についても、痛みのない範囲で日常的に動かすことは健康維持に役立ちます。しかし、硬い場所を強く伸ばせばよいとは限りません。関節が柔らかすぎる方や、動かすと痛む方もいます。

側弯症に特化した運動を行う場合は、カーブの場所、回旋、成長段階などに応じて個別に考える必要があります。医師や側弯症の運動指導に詳しい専門家へ相談してください。

5. 睡眠時間と生活リズムを確保する

睡眠は側弯症を治す方法ではありませんが、心身の休養、成長、学校生活、運動後の回復に関係します。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生は9〜12時間、中学生・高校生は8〜10時間を参考に、睡眠時間を確保することが勧められています。

必要な睡眠時間には個人差があります。まず確認したいのは、朝に起きられるか、日中に強い眠気がないか、休日だけ極端に長く寝ていないかです。

夜更かしを直そうとして、急に就寝時刻だけを早めても眠れないことがあります。

朝に光を浴びる、起床時刻を大きくずらさない、寝る直前のスマートフォンを減らすなど、生活リズムから整えてみてください。

6. 食事量と成長の経過を確認する

タンパク質、鉄、カルシウム、ビタミンD、亜鉛、マグネシウムなどは身体に必要な栄養素です。

しかし、これらを摂れば側弯症が改善するわけではなく、側弯症の方全員に不足しているわけでもありません。

まずは、主食、主菜、副菜、乳製品や果物などを一日の中で組み合わせ、成長や活動量に見合う量を食べられているかを確認します。

成長期の子どもでは、身長と体重の経過も見ます。急な体重減少、成長の停滞、月経の乱れ、強い疲れ、立ちくらみなどがある場合は、小児科などへ相談してください。

サプリメントを複数自己判断で重ねるのではなく、必要に応じて医師や管理栄養士へ相談することが大切です。

7. 身体の変化を記録する

毎日鏡を見ていると、少しずつ起こる変化に気づきにくいことがあります。

自宅では、

– 肩や肩甲骨の高さ
– ウエストライン
– 前かがみでの背中の盛り上がり
– 痛みが出る場面
– 歩ける距離や座れる時間
– 身長の伸び

などを記録します。

写真を残す場合は、同じ場所、同じ距離、同じ姿勢で撮ると比較しやすくなります。ただし、毎日細かく確認して不安を強くする必要はありません。

家庭での記録は診断ではなく、変化を医師へ伝えるための資料です。写真だけでCobb角や進行を判断しないでください。

生活習慣でできることと、できないこと

生活習慣で期待できるのは、体力、睡眠、食欲、痛みや疲労への対処、身体への気づきなどを支えることです。

一方、生活習慣だけで、

– 背骨のカーブが治る
– 進行が必ず止まる
– 装具や手術が不要になる
– レントゲン検査が不要になる

とは言えません。

医療機関での経過確認と、日常生活を整えることは役割が違います。どちらか一方を選ぶのではなく、必要に応じて並行して行います。

早めに医療機関へ相談したい変化

次のような場合は、セルフケアだけで様子を見続けないでください。

– 短期間で肩や背中の左右差が強くなった
– 強い背中や腰の痛みが続く
– 脚のしびれや力の入りにくさがある
– 歩きにくさや転倒が増えた
– 排尿・排便の異常がある
– 息苦しさや胸痛がある
– 学校検診で要受診と言われた

急な麻痺、強い息苦しさ、排尿・排便障害などがある場合は、早急な医療対応が必要です。

伊丹市で側弯症の生活習慣が気になる方へ

兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症の方を見る時に、背骨だけでなく、呼吸、胸郭、骨盤、股関節、足元、歩き方、座り方なども確認しています。

ただし、整体院で側弯症の診断や進行の判定はできません。Cobb角や成長の残り具合は整形外科で確認し、医師から装具や活動制限について指示がある場合は、その指示を優先してください。

生活習慣は、治療の代わりではありません。

病院で状態を確認しながら、日常生活で余計な負担を減らし、体力や回復を支える。そのために今回の7項目を使ってみてください。

当院の側弯症に対する考え方は、
[側弯症専門ページ](https://itami-irodori-seitai.com/scoliosis_method/)でもご案内しています。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。生活習慣だけで側弯症の治療効果や進行予防を保証するものではありません。

**参考資料**
[日本整形外科学会「側弯症」](https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/scoliosis.html)
[Scoliosis Research Society「Living with Scoliosis」](https://www.srs.org/Patients/Diagnosis-And-Treatment/Living-with-Scoliosis)
[Negrini S, et al. 2016 SOSORT guidelines.](https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5795289/)
[厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」](https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-00-013)
[厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html)
[厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html)

 

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