側弯症でレントゲンを撮ったら、結果を聞いて終わりになっていませんか。
「今回は20度でした」
数字を覚えておくことも大切です。
ただ、側弯症の経過を見るうえで本当に知りたいのは、今の角度だけではありません。
前回からどのように変化したのかです。
可能であれば、撮影日やCobb角などの記録を残し、画像データの受け取りや保管についても通院中の医療機関へ確認しておくことをおすすめします。
目次
同じ20度でも、経過は同じとは限りません
例えば、今回のCobb角が20度だったとします。
半年前は12度で、今回20度になった場合。
半年前も20度で、今回も20度だった場合。
どちらも現在の数字は20度ですが、前回からの変化は異なります。
特に成長期の子どもは、身長が大きく伸びる時期に側弯症のカーブも変化しやすいため、経過を続けて見ることが大切です。
ただし、Cobb角には撮影時の姿勢や測定方法などによる数度程度のばらつきが生じることがあります。
数字が少し違っただけで「進行した」と自己判断せず、前回画像と今回画像を医師に比較してもらってください。
数字だけでは分からないことがあります
レントゲンでは、Cobb角のほかにも医師がさまざまな情報を確認します。
例えば、
– 主なカーブが胸椎にあるのか、腰椎にあるのか
– 一つのカーブなのか、二つのカーブなのか
– 背骨や肋骨に異常がないか
– 椎体の回旋やバランスをどう見るか
– 骨の成長がどの程度残っているか
– 前回と比べてカーブの形がどう変わったか
などです。
「20度」という一つの数字だけでは、このすべてを表せません。
だからこそ、以前の画像と今回の画像を並べ、同じ条件で専門家に確認してもらう意味があります。
画像を家庭で見比べることは経過を理解する助けになりますが、読影や進行の判断を自分たちだけで行うものではありません。
画像と一緒に残してほしい情報
画像データを受け取れるかどうかは、医療機関によって対応が異なります。
画像そのものを家庭で保管できない場合でも、次の情報は記録しておくと経過を振り返りやすくなります。
– レントゲンの撮影日
– Cobb角
– どの部分のカーブか
– その時の身長
– 初潮の時期
– 装具を始めた日
– 装具の装着時間についての指示
– 医師から説明された内容
– 次回の受診予定日
全部を細かく書く必要はありません。
まずは、撮影日・Cobb角・身長の3つだけでも十分です。
おすすめの記録方法
記録は、一か所にまとめることが大切です。
紙のノートでも、スマートフォンのメモでも構いません。
例えば、次のように残します。
| 撮影日 | 身長 | Cobb角 | 装具・生活上の変化 | 次回予定 |
| 4月10日 | 151.2cm | 12度 | 経過観察 | 6か月後 |
| 10月15日 | 155.0cm | 20度 | 装具について説明 | 3か月後 |
このように記録しておくと、
「いつ頃から変わったのか」
「身長が伸びた時期と重なっているか」
「装具を始めた後はどうだったか」
を確認しやすくなります。
母子手帳、学校の身体測定、病院の予約票なども一緒に残しておくと便利です。
画像データを受け取りたい時は病院に確認する
レントゲン画像は、病院側で診療記録として保管されています。
患者さんが画像データや写しを希望する場合の手続きは、医療機関によって異なります。
CDやDVDなどの媒体で受け取れる場合もあれば、紹介状と一緒に転院先へ送られる場合もあります。
手続きに日数や費用がかかることもあるため、必要になりそうな時は早めに受付へ確認してください。
診察室の画面を無断で撮影するのではなく、撮影してよいか、正式な画像データを受け取れるかを医療機関に聞く方が安心です。
受け取った画像や書類には個人情報が含まれます。
紛失や不用意な共有を避け、家族内でも保管場所を決めておきましょう。
病院が変わる時こそ、以前の情報が役立ちます
引っ越し、進学、主治医の変更などで病院が変わることがあります。
その時、以前の画像や診療情報があると、新しい医師がこれまでの経過を把握しやすくなります。
転院を考えている場合は、
– 紹介状が必要か
– 過去の画像データを発行してもらえるか
– 検査結果や装具の情報をまとめてもらえるか
– 新しい病院へ事前に送ってもらえるか
を現在の医療機関へ確認してください。
自分で画像を持参する場合も、転院先が読み込める形式かどうかを事前に聞いておくと安心です。
記録のためにレントゲンを増やすわけではありません
ここは誤解してほしくないところです。
経過を残すことが大切だからといって、家庭の判断でレントゲンの回数を増やす、という意味ではありません。
撮影の必要性や間隔は、Cobb角、年齢、骨の成熟度、成長の速さ、装具治療の状況などを踏まえて医師が判断します。
決められた経過観察を続けながら、その時の結果を整理して残すことが大切です。
伊丹市の整体院としてお伝えしたいこと
兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症や経過観察中の子どもからご相談を受ける時、可能な範囲でこれまでの経過を伺います。
撮影日、Cobb角、身長の変化、装具の有無などが分かると、今どのような時期にいるのかを整理しやすくなります。
そのうえで、
– 呼吸や胸郭の動き
– 骨盤や股関節の左右差
– 足元への体重の乗り方
– 立ち方や歩き方
– 学校や部活で困っている動作
などを確認します。
ただし、整体院ではレントゲンの読影、側弯症の診断、Cobb角の測定、進行の判断はできません。
画像については整形外科で説明を受け、当院は日常動作や身体の使い方を確認する補助的な場所としてご利用ください。
まとめ
側弯症は、一回のレントゲンだけで見るものではありません。
特に成長期は、今の角度という「点」だけではなく、前回からの変化という「線」で見ることが大切です。
レントゲンを撮ったら、
– 撮影日
– Cobb角
– その時の身長
– 初潮や装具開始の時期
– 次の受診予定
を残しておきましょう。
画像データの受け取りや転院時の扱いについては、通院中の医療機関へ確認してください。
伊丹市で側弯症の経過観察中のお子さんの身体の使い方が気になる方は、整形外科での定期的な確認を続けながら、いたみいろどり整体院へご相談ください。
側弯症について詳しくはこちらをご覧ください。
[いたみいろどり整体院の側弯症ページ]
https://itami-irodori-seitai.com/scoliosis_method/
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参考資料
– [日本整形外科学会「側弯症」](https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/scoliosis.html)
– [日本整形外科学会「保護者・養護教諭・学校医向けFAQ」](https://www.joa.or.jp/media/motion/x-ray.html)
– [Scoliosis Research Society「Adolescent Idiopathic Scoliosis」](https://www.srs.org/Patients/Conditions/Scoliosis/Idiopathic-Scoliosis)
– [Variation in Cobb angle measurements in scoliosis](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7824978/)
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療の代わりになるものではありません。レントゲンの撮影時期や治療方針は、通院中の整形外科へご相談ください。
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