側弯症の子どもは「身長の伸び」を見逃さないでください

側弯症のお子さんを見る時、レントゲンの角度ばかり気にしていませんか。

もちろん、Cobb角を確認することは大切です。

ただ、僕が同じくらい確認したいのが、

「この数か月で身長が何cm伸びたか」

ということです。

思春期特発性側弯症は、身体が大きく成長する時期にカーブも変化しやすいとされています。

痛みがなく、元気に学校や部活へ行けていても、成長のスピードが速い時期には身体の変化も速くなることがあります。

だからこそ、側弯症で経過観察中のお子さんは、角度だけでなく身長の記録も残しておいてほしいのです。

なぜ身長の伸びを見るのか

成長期には、手足だけでなく背骨や胸郭も成長します。

側弯症のカーブはいつも同じ速さで進むわけではなく、成長が大きい時期には注意深く見る必要があります。

実際、側弯症の診察ではCobb角だけでなく、年齢、初潮の時期、骨の成熟度、これまでの身長の推移などを合わせて、今後どれくらい成長が残っているかを確認します。

ただし、身長が伸びたから必ず側弯症が進むわけではありません。

反対に、身長の伸びが落ち着いてきたように見えても、それだけで進行の可能性がなくなったとは判断できません。

身長は、側弯症の状態を考えるための大切な材料の一つです。

それだけで結論を出さず、レントゲンや診察の結果と一緒に見ることが大切です。

身長が伸びた時に見てほしい日常の変化

毎月きっちり身長を測っていなくても、成長は日常の中に表れます。

例えば、

– ズボンの丈が急に短くなった
– 去年の制服が小さくなった
– 靴のサイズが変わった
– 手足が急に長くなったように見える
– 数か月ぶりに会った人から「背が伸びたね」と言われた

こうした変化が続いた時は、身長だけでなく背中や姿勢も一度見てみてください。

「痛くないから大丈夫」と考えるのではなく、成長が速い時期に入ったかもしれない、と気づくきっかけになります。

家で見ておきたい3つのポイント

成長を感じた時、家では次の3か所を見てください。

1. 肩の高さ

自然に立った状態で、左右の肩の高さに差がないかを見ます。

無理に胸を張らせたり、「まっすぐ立って」と何度も言ったりする必要はありません。

普段通りの姿勢を見る方が、身体のクセに気づきやすくなります。

2. ウエストライン

左右のウエストのくびれ方や、腰と腕の間にできるすき間を見ます。

片側だけくびれが強い、服がいつも同じ方向へ寄るといった変化も確認します。

3. 前屈した時の背中の盛り上がり

両足をそろえ、膝を伸ばしたまま、ゆっくり前に倒してもらいます。

その時に、背中や腰の片側だけが盛り上がっていないかを後ろから見ます。

側弯症では背骨の曲がりだけでなく、ねじれによって肋骨や腰部に左右差が出ることがあります。

左右差が以前より目立つ、学校検診で指摘された、前屈時の盛り上がりが気になる場合は、自己判断せず整形外科へ相談してください。

写真は「同じ条件」で残す

見た目の変化は、毎日見ていると意外と分かりにくいものです。

そこで役立つのが写真です。

1〜3か月に一度を目安に、次の条件をそろえて撮っておくと比較しやすくなります。

– 同じ場所
– 同じ距離と高さ
– 同じような服装
– 自然に立った後ろ姿
– 前屈した時の後ろ姿

大切なのは、写真を撮るために姿勢を作らせないことです。

また、写真だけで側弯症の診断やCobb角の測定はできません。

写真はあくまで、日常の変化に気づき、受診時に経過を伝えるための補助として使います。

身長の測り方もそろえておく

家庭で身長を記録する場合は、できるだけ条件をそろえます。

– 裸足で測る
– かかとを床につける
– 同じ測定場所を使う
– できれば同じ時間帯に測る
– 測った日付も一緒に残す

身長は時間帯や測り方でも少し変わります。

1回の数字に一喜一憂するより、数か月の流れを見ることが大切です。

病院で測った身長、学校の身体測定、母子手帳や健康手帳の記録も捨てずに残しておくと、成長の推移を振り返りやすくなります。

経過観察は「何もしない期間」ではありません

病院で経過観察と言われると、次のレントゲンまで待つだけになってしまうことがあります。

でも経過観察は、放置という意味ではありません。

決められた時期に整形外科を受診しながら、その間の身長や見た目、生活上の変化を記録する期間です。

特に、

– 短期間で身長が大きく伸びた
– 肩やウエストの左右差が目立ってきた
– 前屈時の背中の盛り上がりが強くなった
– 痛みやしびれが出てきた
– 歩き方が変わった
– 息苦しさや強い疲れやすさがある

といった場合は、次の予約日をただ待つのではなく、通院中の整形外科へ相談してください。

受診の間隔やレントゲンの必要性は、カーブの大きさや成長の残り方によって変わります。

伊丹市の整体院として確認していること

兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症や経過観察中の子どもを見る時、背骨だけでなく全身の使い方を確認しています。

例えば、

– 胸郭や肋骨の動き
– 呼吸の左右差
– 骨盤や股関節の動き
– 足裏への体重の乗り方
– 立ち方や歩き方
– 学校や部活で困っている動作

などです。

成長期は、身体の大きさが変わる一方で、動き方がその変化に追いつかず、疲れや張りが出ることもあります。

そのため、今の身体にどんな左右差があり、どこに負担が集まりやすいかを整理することには意味があります。

ただし、整体院では側弯症の診断、Cobb角の測定、進行の判断はできません。

整形外科での検査や経過観察を続けたうえで、日常動作や身体の使い方を確認する場所としてご相談ください。

まとめ

側弯症の子どもを見る時は、今の角度だけでなく、成長のスピードにも目を向けてください。

半年で何cm伸びたのか。

制服や靴のサイズは変わったか。

肩の高さ、ウエストライン、前屈時の背中に変化はないか。

成長を止めることはできません。

でも、変化を記録し、必要な時に早く相談することはできます。

伊丹市で側弯症の経過観察中のお子さんの身体の使い方が気になる方は、整形外科での定期的な確認を続けながら、いたみいろどり整体院へご相談ください。

側弯症について詳しくはこちらをご覧ください。
[いたみいろどり整体院の側弯症ページ] https://itami-irodori-seitai.com/scoliosis_method/

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参考資料

– [日本整形外科学会「側弯症」](https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/scoliosis.html)
– [Scoliosis Research Society「Adolescent Idiopathic Scoliosis」](https://www.srs.org/Patients/Conditions/Scoliosis/Idiopathic-Scoliosis)
– [Relationship of peak height velocity to other maturity indicators in idiopathic scoliosis in girls](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10819279/)
– [Curve Progression in Adolescent Idiopathic Scoliosis Does Not Match Skeletal Growth](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29389797/)

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療の代わりになるものではありません。気になる変化がある場合は、整形外科などの医療機関へご相談ください。

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