「側弯症が一番進みやすい時期を知っていますか?」
側弯症で不安になるのは、背骨が曲がっていることそのものだけではありません。
いつ進みやすいのかを知らないまま、次の受診まで何も見ないで過ごしてしまうことも、親御さんにとっては心配なところだと思います。
側弯症は、いつでも同じスピードで変化するわけではありません。
特に注意して見ていきたいのが、身長が伸びる成長期です。
日本整形外科学会も、側弯症は思春期の成長期に悪化する場合があると説明しています。アメリカ整形外科学会でも、成長期の子どもは身長が急に伸びる時期にカーブが早く進むことがあるとされています。
ただし、全員が急激に進むわけではありません。
大切なのは、年齢だけで判断せず、今どれくらい成長が残っているのか、Cobb角は何度なのか、前回から変化しているのかを確認することです。
目次
側弯症が進みやすいのは「成長が大きく進む時期」です
成長期には、身長だけでなく背骨や身体全体も変化します。
この時期に側弯症のカーブが見つかっている場合、成長にともなってカーブが大きくなることがあります。
特に、次のような時期は身体の変化を丁寧に見ておきたいタイミングです。
– 身長が短期間で伸びている
– 服や靴のサイズが続けて変わっている
– 思春期に入り、身体つきが変わってきた
– 女の子で初潮の前後にあたる
– 成長期に学校検診で指摘された
女子では10〜14歳頃、男子では12〜16歳頃に成長の変化が大きいと言われることがあります。
ただし、これはあくまで大まかな目安です。成長が始まる時期も、身長が一番伸びる時期も人によって違います。
「この年齢を過ぎたから大丈夫」と年齢だけで考えないことが大切です。
年齢だけではなく、Cobb角や骨の成熟も確認します
側弯症の進みやすさを考える時に、年齢だけでなく、いくつかの情報を合わせて見ます。
– 現在のCobb角
– 前回のレントゲンからの変化
– これからどれくらい成長が残っているか
– 骨の成熟度
– 背骨のカーブの場所や形
– 側弯症の種類
Cobb角は、レントゲン画像から背骨のカーブを測る角度です。
「何度なら必ず進む」「何度なら絶対に進まない」と、ひとつの数字だけで決められるものではありませんが、カーブの大きさは経過を考えるうえで大切な情報になります。
また、特発性側弯症、先天性側弯症、神経や筋肉の病気に伴う側弯症など、原因によっても見方や対応は変わります。
だから、経過観察中のお子さんは、次の受診で次のようなことを確認してみてください。
「今のCobb角は何度ですか?」
「前回の検査から変化していますか?」
「成長はあとどれくらい残っていますか?」
「次のレントゲンはいつ頃ですか?」
「日常生活で気をつけることはありますか?」
こうした情報が分かると、漠然とした不安が少し整理しやすくなります。
成長が止まったら、必ず進まなくなるのでしょうか
骨の成長が落ち着くと、一般的には側弯症の進行速度も落ち着きやすくなります。
ただし、「成長が止まったら絶対に進まない」と言い切ることもできません。
成長期に大きなカーブが残っている場合や、成人後に背骨や椎間板などの変化が加わった場合など、年齢を重ねてからも経過を見る必要があるケースがあります。
特に大きなカーブがある方は、成人後も医療機関で経過を確認することがあります。
ここでも大切なのは、「子どもの時期だけ見ればいい」「大人になったらもう関係ない」と考えないことです。
一方で、すべての側弯症が成人後も進行するわけではありません。必要な確認の頻度や対応は、カーブの大きさや種類、骨の成熟度などによって異なります。
成長期の側弯症は、痛みだけでは判断しにくいことがあります
側弯症のお子さんは、痛みがないまま学校生活や部活動を続けていることもあります。
そのため、
「痛くないから大丈夫」
「体育ができているから問題ない」
と、痛みや運動の可否だけで判断するのは難しい場合があります。
肩の高さ、背中の盛り上がり、ウエストライン、骨盤の傾き、呼吸のしやすさ、疲れやすさなど、見た目や日常動作の変化が先に気づかれることもあります。
もちろん、これらの変化だけで側弯症の進行を判断することはできません。
ただ、「以前と違う気がする」と思った時に、その変化を記録しておくことはできます。
次のレントゲンまでの期間に、できることはありますか
経過観察と言われると、「次の検査まで何もできない」と感じる親御さんもいます。
でも、次のレントゲンを待つ期間にも、できることはあります。
まずは、身体の変化を記録しておくことです。
– 身長の変化
– 痛みや疲れやすさの有無
– 肩や背中の左右差
– 前かがみになった時の盛り上がり
– 部活動や体育で困る動き
– 呼吸のしづらさや息切れ
写真やメモを残しておくと、受診時に伝えやすくなります。
また、呼吸を止めずに身体を動かすこと、股関節や足元を固めすぎないこと、睡眠や食事を整えることは、身体全体のコンディションを保つうえで役立ちます。
ただし、これらを行えば側弯症のカーブが止まる、という意味ではありません。運動療法や装具などが必要かどうかは、主治医や専門家と相談して決めてください。
側弯症の種類によっても、進み方は変わります
側弯症には、思春期に多い特発性側弯症のほか、生まれつき背骨の形に特徴がある先天性側弯症、神経や筋肉の病気に伴う側弯症などがあります。
同じ「側弯症」と呼ばれていても、原因や身体の状態が同じとは限りません。
そのため、インターネットで見た年齢や角度を、そのまま自分のお子さんに当てはめるのは危険です。
「女子だからこの時期だけ」
「男子だからまだ先」
「この角度なら大丈夫」
と決めつけず、診断名や現在の状態を主治医に確認してください。
家庭で変化を記録する時のポイント
家庭で記録するなら、毎日細かく確認するより、同じ条件で定期的に見る方が変化を比較しやすくなります。
例えば、月に1回程度、同じ場所で後ろ姿や前かがみの姿勢を写真に残し、身長や気になった症状をメモしておきます。
ただし、写真は診断の代わりにはなりません。
撮影のために姿勢を無理に作ったり、痛みがある動作を繰り返したりしないでください。お子さんが嫌がる場合は、本人の気持ちを優先しましょう。
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兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症や経過観察中のお子さんに対して、背骨だけでなく、胸郭・呼吸・骨盤・股関節・足元・姿勢制御・日常動作まで含めて確認しています。
「成長期だけど、何を見ておけばいいか分からない」
「次のレントゲンまでの過ごし方が不安」
「子どもの肩や背中の左右差が変わってきた気がする」
「病院で経過観察と言われたけれど、身体の使い方も見てほしい」
このような場合は、まず主治医から伝えられた検査や受診の予定を大切にしてください。
そのうえで、普段の身体の使い方や動きに左右差がないかを確認しておくと、生活の中でできる工夫を考えやすくなります。
側弯症は、進みやすい時期を知らないまま過ごすよりも、成長やカーブの状態を把握し、必要なタイミングで相談できるようにしておくことが大切です。
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※この記事は、側弯症の診断や進行予測を行うものではありません。Cobb角、骨成熟、装具や運動療法の必要性については、整形外科など医療機関でご確認ください。痛みが強い、急に悪化した、しびれや力の入りにくさがある、息苦しさがある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
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