側弯症でよくある誤解のひとつに、
「角度が軽いから、痛みも軽いはず」
「角度が大きいから、必ず痛いはず」
という考え方があります。
もちろん、Cobb角はとても大切です。
側弯症の状態を確認するうえで、レントゲンで背骨の角度を見ることは欠かせません。
経過観察中のお子さんにとっても、前回から角度が変わっているのか、成長期がどれくらい残っているのかは、医療機関で確認しておきたい大切な情報です。
ただ、実際に身体を見ていると、痛みは角度だけでは説明しきれないことがあります。
角度がそこまで大きくなくても、背中の張りや腰痛を感じている方もいます。
反対に、角度が大きくても、普段の痛みはあまり感じていない方もいます。
だからこそ、側弯症の痛みを見る時は、レントゲンの数字だけで終わらせないことが大切です。
目次
痛みは背骨の角度だけで決まるわけではありません
側弯症は、背骨が横に曲がるだけでなく、ねじれを伴うことがあります。
背骨にねじれがあると、肋骨や胸郭の動き方にも左右差が出ることがあります。
胸郭が動きにくくなると、呼吸が浅くなりやすい方もいます。
呼吸が浅くなると、首・肩・背中まわりの筋肉が頑張りすぎてしまうことがあります。
その結果として、肩こり、背中の張り、腰の違和感につながることもあります。
もちろん、すべての痛みが側弯症や呼吸だけで起こるわけではありません。
ただ、側弯症の方の身体を見る時には、Cobb角だけでなく、胸郭が動いているか、呼吸が浅くなっていないか、背中や腰のどこに負担が集中しているかも確認していきます。
伊丹市で側弯症のご相談を受けていると、「軽度と言われたのに、なぜ痛いのか分からない」と不安に感じている方もいます。
その場合、角度以外の部分に目を向けることで、身体の使い方のヒントが見えてくることがあります。
骨盤や股関節の動きも痛みに関係することがあります
側弯症の痛みを見る時に、背骨だけを見ると分かりにくいことがあります。
そのひとつが、骨盤や股関節の動きです。
股関節が動きにくいと、本来は股関節で逃がしたい動きを、腰や背中で代わりに頑張ってしまうことがあります。
たとえば、身体をひねる動き。
片足で支える動き。
歩く時に骨盤が自然に動くこと。
こういった動きが股関節でうまく出にくい場合、腰や背中に負担が集まりやすくなることがあります。
側弯症のお子さんや経過観察中の方は、背骨や肋骨の左右差だけでなく、骨盤の傾きや股関節の硬さが一緒に見られることもあります。
もちろん、骨盤や股関節だけが痛みの原因だと決めつけることはできません。
ただ、痛みを考えるうえで、背骨だけでなく骨盤・股関節まで確認することは大切です。
足元の安定も無視できません
足元も、側弯症の身体を見るうえで大切です。
背骨は骨盤の上にあり、その骨盤は足元の上で支えられています。
そのため、足元が不安定だと、骨盤の安定にも影響することがあります。
たとえば、次のような様子はありませんか。
– 片足に体重が乗りやすい
– 靴底の減り方が左右で違う
– 足指が浮いている
– 片足立ちが左右で大きく違う
– 歩く時の足音が左右で違う
– 立っていると片側だけ疲れやすい
こういった状態があるからといって、すぐに側弯症が進行しているという話ではありません。
ただ、足元の使い方に左右差があると、骨盤や背骨まわりでバランスを取ろうとして、どこか一部に負担が集まることがあります。
痛みを考える時には、「どこが痛いか」だけでなく、「どこで支えているか」も見ていくことが大切です。
「軽度と言われたのに痛い」は気にしすぎではありません
病院で「軽度です」「経過観察で大丈夫です」と言われたのに、背中や腰の痛みがある。
こういう時、「気にしすぎなのかな」と思ってしまう方もいます。
でも、痛みを感じているのであれば、それは無視しなくていいサインです。
Cobb角が軽いからといって、痛みも必ず軽いとは限りません。
背骨のねじれ、胸郭の動き、呼吸の浅さ、骨盤や股関節の使い方、足元の安定感。
こういった要素が重なることで、痛みや張りにつながることがあります。
もちろん、強い痛みがある場合や、痛みが急に増えている場合は、まず医療機関で確認することが大切です。
そのうえで、日常生活の中でどこに負担がかかっているのかを見ていくことは、整体院でも大切にしている視点です。
痛みがないから大丈夫とも言い切れません
反対に、痛みがないから何も見なくていい、というわけでもありません。
側弯症のお子さんは、痛みがなくても、身体の左右差や呼吸の浅さ、股関節の硬さ、足元の使い方のクセが出ていることがあります。
本人は困っていない。
部活もできている。
体育も普通にできている。
でも、前かがみになった時の背中の盛り上がり、肩の高さ、ウエストライン、片足立ち、靴底の減り方を見ると、左右差に気づくことがあります。
特に成長期の子どもは、身体のバランスが変わりやすい時期です。
痛みがあるかどうかだけで判断せず、今の身体の使い方を見ておくことが大切です。
側弯症は、数字と実際の身体の両方を見ることが大切です
側弯症において、レントゲンの数字はとても大切です。
Cobb角が何度なのか。
前回から進んでいるのか。
装具が必要なのか。
手術を検討する段階なのか。
こういった判断は、医療機関で確認する必要があります。
ただ、数字だけでは分からないこともあります。
どこに負担が集中しているのか。
どこが動きにくくなっているのか。
どこが頑張りすぎているのか。
普段の生活の中で、どんな動きに左右差が出ているのか。
痛みや張りで悩んでいる場合は、こうした実際の身体の使い方も一緒に見ていくことが大切です。
伊丹市で側弯症の痛みや経過観察に不安がある方へ
兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症や姿勢の左右差でお悩みの方に対して、背骨だけでなく、胸郭・呼吸・骨盤・股関節・足元まで含めて確認しています。
側弯症の診断やCobb角の判断、装具や手術の必要性については、整形外科など医療機関での確認が必要です。
そのうえで、
「軽度と言われたのに痛みがある」
「経過観察中だけど、何を見ればいいのか分からない」
「子どもの背中の張りや腰痛が気になる」
「痛みはないけれど、身体の左右差が気になる」
という方は、数字だけでなく、日常の身体の使い方にも目を向けてみてください。
側弯症は、知らないことで遠回りしてしまうことが少なくありません。
レントゲンの数字を大切にしながら、実際の身体の動きも見ていくこと。
これが、側弯症の痛みや不安と向き合ううえで大切な視点です。
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※痛みの有無やCobb角だけで、側弯症の状態をすべて判断することはできません。角度の確認や治療方針については、医療機関での検査・診察も大切にしてください。
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