側弯症は、痛みがないからといって、背骨の状態に変化がないとは限りません。
特に成長期のお子さんは、本人が何も困っていなくても、身長の伸びとともに身体の左右差が変化することがあります。
もちろん、痛みの有無だけで側弯症の進行を判断することはできません。Cobb角や前回のレントゲンとの比較は、整形外科などの医療機関で確認する必要があります。
そのうえで、ご家庭でも普段の身体を見ておくと、変化に気づくきっかけになります。
今日は、側弯症の方や経過観察中のお子さんに見てほしい3つのポイントを紹介します。
目次
1つ目は「肩の高さ」です
まずは鏡の前に、頑張って姿勢を正そうとせず、自然に立ってみてください。
見るポイントは、次のようなところです。
– 片方の肩だけ上がっていないか
– 首がいつも同じ方向へ傾いていないか
– 服の襟元や肩のラインが片側にずれていないか
子どもは、立ち方や荷物の持ち方だけでも肩の高さが変わります。ですので、肩の高さだけで側弯症かどうかを判断することはできません。
ただ、「前より左右差が目立つ気がする」「いつも同じ側が上がっている」と気づくきっかけにはなります。
一度だけで判断するのではなく、同じくらい自然に立てる状況で、ときどき様子を見てみるとよいでしょう。
2つ目は「前かがみになった時の背中」です
側弯症のチェックでよく使われる見方のひとつに、前かがみになった時の背中を見る方法があります。
両足をそろえて立ち、膝を曲げずに、痛みが出ない範囲でゆっくり前かがみになります。腕は自然に下ろしてください。
後ろから見た時に、背中や肋骨の片側だけが盛り上がっていないかを確認します。
側弯症では、背骨の横へのカーブだけでなく、ねじれが加わることで、前かがみになった時に背中の左右差が見えやすくなることがあります。学校検診や医療機関で行われる前屈検査に近い見方ですが、ご家庭での確認だけで診断できるものではありません。
次のような場合は、自己判断で様子を見続けず、整形外科などで相談してください。
– 背中の盛り上がりがはっきりしている
– 以前より左右差が強くなったように感じる
– 学校検診で受診をすすめられた
– 前かがみになると痛みやしびれが出る
無理に深く曲げる必要はありません。痛みがある場合は、そこで中止してください。
3つ目は「呼吸の入り方」です
最後に見てほしいのが、呼吸に合わせた胸郭の動きです。
座った状態か仰向けで、肩に力を入れず、ゆっくり呼吸をしてみます。
その時に、次のような点を確認します。
– 左右の肋骨が同じように広がっているか
– 片側だけ息が入りにくい感じがないか
– 息を吸うたびに肩が大きく上がっていないか
– 胸だけでなく、下の肋骨やお腹も動いているか
側弯症では、背骨や肋骨の左右差によって、胸郭の動き方に違いが出ることがあります。
ただし、呼吸の左右差は姿勢、緊張、鼻づまり、呼吸器の状態など、さまざまな要因でも起こります。呼吸の入り方だけで側弯症の状態を判断することはできません。
息苦しさが続く、胸の痛みがある、少し動いただけで強く息切れする、といった場合は、整体院でのセルフケアより先に医療機関へ相談してください。
3つのチェックで大切なのは、診断ではなく変化に気づくことです
今回紹介した、肩の高さ、前かがみの背中、呼吸の入り方。
これらは、側弯症を確定するための検査ではありません。
「前から左右差があったのか」
「最近になって変わったのか」
「左右差が日常生活にも出ているのか」
こうした変化に気づき、必要な相談につなげるためのチェックです。
特に成長期のお子さんは、痛みがないことだけでは状態を判断しにくい場合があります。経過観察と言われている方も、次の受診まで不安を抱え込むのではなく、気になる変化をメモしておくと診察時に伝えやすくなります。
側弯症の身体は、背骨だけでなく全身で見ていきます
伊丹市で側弯症のご相談を受けていると、「肩の高さが違うけれど、これだけで側弯症ですか」「経過観察中は何を見ておけばいいですか」と聞かれることがあります。
肩の高さや背中の盛り上がりは大切な手がかりですが、そこだけで判断はできません。
実際に身体を確認する時は、背骨や胸郭に加えて、骨盤・股関節・足元・呼吸の使い方まで見ていきます。日常生活でどこに負担が集まっているのか、左右で動かしやすさが違わないかを確認するためです。
兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症や姿勢の左右差でお悩みの方に対して、こうした全身のつながりを確認しています。
伊丹市で側弯症や経過観察についてお悩みの方へ
側弯症の診断、Cobb角の確認、経過観察や装具などの治療方針は、整形外科など医療機関での検査と診察が基本です。
そのうえで、
「子どもの肩の高さが左右で違う」
「前かがみになると背中の盛り上がりが気になる」
「経過観察中だけど、普段どこを見ればいいか分からない」
「痛みはないけれど、身体の使い方に左右差がある」
という方は、まず今日の3つを無理のない範囲で確認してみてください。
大切なのは、完璧に判断することではありません。いつもの身体の状態を知り、変化があった時に早めに相談できるようにしておくことです。
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