なぜ側弯症でも「痛い人」と「痛くない人」がいるの?|伊丹市の整体院が解説

「角度はそれほど大きくないと言われたのに、背中や腰が痛い」

反対に、「カーブは大きいけれど、ほとんど痛みを感じない」という方もいます。

側弯症では、このような違いは珍しくありません。

なぜなら、痛みの強さはCobb角だけで決まるものではないからです。

レントゲンで確認する角度は、側弯症の状態や経過を判断するうえで大切です。ただし、その数字だけで、どこがどれくらい痛むのかまでは分かりません。

痛みを見る時には、背骨の状態に加えて、年齢、椎間板や関節、神経、身体の動かし方、生活環境、睡眠などを含めて考える必要があります。

Cobb角と痛みは別の情報です

Cobb角は、立った状態で撮影したレントゲンを使い、背骨のカーブを角度で表したものです。進行の有無や治療方針を考えるために欠かせません。

一方、痛みは本人が感じる症状です。

2023年に発表された思春期特発性側弯症の腰背部痛に関するレビューでも、痛みは予測や治療が難しく、カーブの大きさだけでなく、身体的・心理的・社会的な要因を含めて考える必要があるとされています。

つまり、

– 角度が小さいから痛みも軽い
– 角度が大きいから必ず強く痛む
– 痛みが増えたからカーブも進んだ

とは限りません。

角度と痛みを同じものとして扱わず、**画像上の変化と、実際の症状を分けて確認する**ことが大切です。

痛みに差が出る5つの要素

1. 年齢や組織の状態

子どもの側弯症と、大人の側弯症では痛みの背景が同じとは限りません。

大人では、椎間板や背骨の関節の変化、脊柱管や神経の圧迫などが加わり、腰痛だけでなく脚のしびれや痛みにつながることがあります。

一方、成長期の子どもに強い痛みがある場合は、すべてを側弯症のせいにせず、ほかの原因がないか医療機関で確認することが大切です。

2. カーブの場所と身体全体のバランス

同じCobb角でも、胸椎のカーブか腰椎のカーブか、背骨が前後方向にどう並んでいるか、身体全体が左右どちらかへ移動しているかは人によって異なります。

「同じ角度」に見えても、身体にかかる負担まで同じとは限りません。

3. 動作と負荷のかかり方

長時間座る、同じ側で荷物を持つ、仕事や競技で同じ動きを繰り返すなど、生活の中で負担が集中すると痛みが出やすくなる場合があります。

股関節、胸郭、足元の動きも、立つ・歩く・座る動作に関係します。ただし、動きの左右差が見つかったからといって、それが痛みの原因だとすぐ断定はできません。

4. 筋力や体力、活動量

同じ姿勢を保つ時間が長い、急に運動量が増えた、反対に活動量が落ちて体力が低下したなど、身体が受ける負荷と回復のバランスも関係します。

大切なのは、筋肉をただ強くすることではなく、今の身体と生活に必要な動きを無理なく続けられることです。

5. 睡眠やストレスなど痛みの感じ方に関わる要素

痛みは、傷んでいる場所だけで決まるものではありません。睡眠不足、強いストレス、不安、疲労などが続くと、痛みを強く感じたり、長引いたりすることがあります。

これは「気のせい」という意味ではありません。身体と神経、生活環境が一緒に痛みへ影響するということです。

痛みがある時に記録したいこと

診察や身体の評価で役立つのは、痛みの点数だけではありません。

次のようなことを数日から1週間ほど記録してみてください。

– どこが痛むか
– いつから始まったか
– 何分座る、立つ、歩くと出るか
– 動くと楽になるか、悪化するか
– 朝と夜で違いがあるか
– 休むと落ち着くか
– しびれや力の入りにくさがあるか
– 睡眠や学校、仕事に影響しているか

「痛い」という情報を、時間、動作、場所に分けると、何を確認すべきか整理しやすくなります。

痛みがない場合も経過観察は必要です

痛みがないことは、日常生活を送るうえでは良いことです。しかし、痛みがないから側弯症が進行していないとは判断できません。

特に成長期の子どもは、自覚症状がほとんどないままカーブが変化することがあります。

病院で経過観察になっている場合は、痛みの有無にかかわらず、医師から案内された時期に受診し、Cobb角や成長の残り具合を確認してください。

自宅では、身長、肩の高さ、ウエストライン、前かがみでの背中の左右差などを、本人の負担にならない範囲で記録します。写真や見た目だけで進行を判断せず、レントゲンによる確認と組み合わせることが大切です。

早めに医療機関へ相談したい痛み

側弯症がある方でも、すべての痛みが側弯症によるものとは限りません。次のような場合は、自己判断で整体や運動だけを続けず、整形外科へ相談してください。

– 急に強い痛みが出た
– 安静時や夜間にも強く痛む
– 発熱や原因不明の体重減少を伴う
– 腕や脚にしびれ、筋力低下がある
– 歩きにくい、つまずきが増えた
– 排尿や排便に異常がある
– 子どもの痛みが続く、または日常生活を妨げている

急な筋力低下や排尿・排便の異常がある場合は、速やかな医療受診が必要なことがあります。

伊丹市で側弯症の痛みにお悩みの方へ

兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症の方の痛みを確認する際、背骨の角度だけで判断せず、痛む場面、呼吸、胸郭、骨盤、股関節、足元、歩き方、生活で困っていることまで伺います。

整体院でCobb角を診断したり、痛みの医学的な原因を確定したりすることはできません。必要な検査や経過観察は整形外科で受け、そのうえで日常動作の負担を減らす方法や、無理なく続けられる運動を考えることが大切です。

痛みが強いから角度も大きいとは限りません。痛くないから進行していないとも限りません。

レントゲンの数字と、実際の身体の状態を分けて見る。

そのうえで両方をつなげて考えることが、側弯症と遠回りせず向き合うための第一歩です。

当院の側弯症に対する考え方は、[側弯症専門ページ] (https://itami-irodori-seitai.com/scoliosis_method/)でもご案内しています。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。痛みが続く場合や気になる症状がある場合は医療機関へご相談ください。

**参考資料**
[日本整形外科学会「側弯症」](https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/scoliosis.html)
[日本整形外科学会「腰痛」](https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html)
[Scoliosis Research Society「Diagnosing Scoliosis」](https://www.srs.org/Patients/Diagnosis-And-Treatment/Diagnosing-Scoliosis)
[An K, et al. Back pain in adolescent idiopathic scoliosis: A comprehensive review.](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37034188/)

 

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