側弯症のお子さんを見ていると、背骨の角度や姿勢、運動ばかりに目が向きやすくなります。
もちろん、Cobb角やカーブの変化を整形外科で確認することは大切です。成長期で経過観察中なら、身長の伸びや骨の成熟度、前回の検査から進行していないかも見ていく必要があります。
ただ、僕はそれと同時に、普段の食事についてもお聞きします。
栄養を摂れば背骨が真っすぐになる、という話ではありません。特定の食品やサプリメントで側弯症が治るわけでもありません。
それでも食事を見る理由は、成長期の身体が、食べたものを材料にしてつくられているからです。
目次
成長期は、身体が大きく変わる時期です
思春期は身長が伸び、骨や筋肉なども成長していく時期です。さらに部活動をしている子は、学校生活に加えて練習でも多くのエネルギーを使います。
それなのに、
– 朝はパンや飲み物だけ
– 昼食の量が少ない
– 部活前後に何も食べない
– 夕食まで長い時間が空く
– 体型を気にして食事を減らしている
という状態が続けば、成長や日々の活動に必要なエネルギーや栄養素が不足する可能性があります。
側弯症との因果関係を単純に結びつけることはできません。しかし、疲れやすく、回復しにくい状態では、運動や身体づくりにも取り組みにくくなります。
「タンパク質だけ」では足りません
身体づくりというと、タンパク質だけを増やそうとする方もいます。
タンパク質は成長や組織の修復に必要な栄養素ですが、それだけを多く摂ればよいわけではありません。活動するためのエネルギー源になる主食、身体の調子を整える野菜や果物、脂質、カルシウムや鉄なども含め、食事全体を見ることが大切です。
まずは難しい計算をするより、毎食を次のように確認してみてください。
– ごはんやパン、麺などの主食があるか
– 肉、魚、卵、大豆製品などのおかずがあるか
– 野菜、海藻、きのこ、果物なども食べているか
– 牛乳や乳製品など、カルシウムを含む食品を摂れているか
– 水分が不足していないか
食物アレルギーや持病がある場合は、自己判断で食品を増減せず、医師や管理栄養士に相談してください。
「朝はパンだけ」が悪いのではありません
忙しい朝に、毎日完璧な食事を用意するのは現実的ではありません。パンを食べること自体が悪いわけでもありません。
例えばパンだけの日が多いなら、卵、チーズ、ヨーグルト、牛乳、豆乳、果物など、その子が食べやすいものを一つ加えるところからでも構いません。
食が細い子に無理やり大量に食べさせると、食事そのものが苦痛になることもあります。1回で食べきれなければ、部活前後や帰宅後に小さなおにぎり、乳製品、果物などを補う方法もあります。
大切なのは、保護者が点数をつけることではなく、その子が一日の中でどれくらい食べられているかを知ることです。
食事量の不足を疑うサイン
次のような状態が続く場合は、食事や睡眠、練習量を一度振り返ってみてください。
– 朝から身体が重い
– 授業や部活で集中が続きにくい
– 練習後の疲れが翌日まで残る
– 食欲がなく、体重が減ってきた
– 月経が不規則になった、または止まった
– めまい、息切れ、動悸などがある
– 怪我を繰り返している
これらは栄養だけで起こる症状ではなく、貧血や別の病気が隠れていることもあります。気になる変化がある場合は、小児科やかかりつけ医などへ相談してください。
側弯症の経過観察と食事は役割が違います
食事を整えることは大切ですが、レントゲンや装具療法の代わりにはなりません。
側弯症の進行を確認するには、整形外科でCobb角や成長の残り具合を確認する必要があります。装具を指示されている場合は、主治医の方針を優先してください。
そのうえで、経過観察の期間を「ただ次の検査を待つ時間」にせず、
– 食べられているか
– 眠れているか
– 疲労が抜けているか
– 無理なく身体を動かせているか
– 痛みや見た目の変化がないか
を確認しておく。食事は、側弯症の治療そのものではなく、成長期の身体を支える生活の土台として考えると分かりやすいと思います。
伊丹市のいたみいろどり整体院が大切にしていること
兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症のお子さんを見る時に、背骨だけでなく、呼吸、胸郭、骨盤、股関節、足元、学校生活や部活動についても確認しています。
そして必要に応じて、食事や睡眠など生活全体についてもお聞きします。
整体によって側弯症を診断したり、食事指導だけでカーブを改善させたりするものではありません。医療機関で経過を確認しながら、その子が日常生活の中で身体を使いやすくするために、何を見直せるかを一緒に整理します。
伊丹市や宝塚市、川西市、尼崎市、西宮市周辺で、側弯症の経過観察中のお子さんについて「運動以外に何を見ればよいのか分からない」とお悩みの方は、一度ご相談ください。
まとめ
側弯症の子に栄養の話をするのは、食べれば背骨が真っすぐになるからではありません。
成長する。学校へ行く。部活をする。運動や装具療法に取り組む。
そのすべてに、身体を動かすエネルギーと身体をつくる材料が必要だからです。
まずは一日だけでも、何をどれくらい食べているかを確認してみてください。完璧な献立に変える必要はありません。足りなさそうな部分があれば、無理のない範囲で一つずつ補っていきましょう。
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側弯症について詳しくは、[いたみいろどり整体院の側弯症ページ](https://itami-irodori-seitai.com/scoliosis_method/)もご覧ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。側弯症の診断や治療方針は整形外科でご相談ください。体重減少、月経異常、強い疲労、めまいなどがある場合は、医師や管理栄養士へご相談ください。
### 参考情報
– [厚生労働省「栄養・食生活普及啓発メニュー」](https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001276193.pdf)
– [HealthyChildren.org「A Teenager’s Nutritional Needs」](https://www.healthychildren.org/English/ages-stages/teen/nutrition/Pages/A-Teenagers-Nutritional-Needs.aspx)
– [HealthyChildren.org「Protein for the Teen Athlete」](https://www.healthychildren.org/English/ages-stages/teen/nutrition/pages/Protein-for-the-Teen-Athlete.aspx)
– [NHS「Scoliosis – Treatment in children」](https://www.nhs.uk/conditions/scoliosis/treatment-in-children/)
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