側弯症の子どもを見る時、背中の盛り上がりや肩の高さに注目する方は多いです。
もちろん、それはとても大切です。
ただ、僕は背中だけでなく、腰の反り方もかなり見ています。
特に、腰が反りすぎている子は注意して見てほしいです。
なぜなら、そこに背骨が戻りにくい理由や、腰痛につながる身体の使い方が隠れていることがあるからです。
側弯症は、背骨が横に曲がるだけではありません。
背骨のねじれ、肋骨の左右差、骨盤の傾き、股関節の硬さ、足元の重心まで関係します。
その中で意外と多いのが、腰を反らせて姿勢を保っている子です。
一見、背筋が伸びているように見えるので、親御さんからすると「姿勢は悪くない」と感じるかもしれません。
でも実際には、体幹で支えているのではなく、腰を反らせて無理に立っていることがあります。

目次
反り腰は「姿勢が良い」と見間違えやすい
反り腰の子は、背中を丸めている子に比べると、姿勢が良く見えることがあります。
胸を張っている。
背筋が伸びている。
頭が前に落ちていない。
こう見えると、親御さんは安心しやすいです。
でも、横から見ると腰が強く反っていて、お腹が前に出ていることがあります。
この場合、身体をまっすぐ支えているというより、腰を反らせて姿勢を作っている可能性があります。
側弯症の身体は、胸郭や背骨に左右差があるため、体幹で自然に支えることが難しくなることがあります。
その分、腰を反らせることでバランスを取っている子もいます。
反り腰で出やすいサイン
反り腰がある子で、次のようなサインがある場合は、一度身体の使い方を確認してみてください。
– 長く立つと腰が重い
– 歩いた後に腰が張る
– 仰向けで寝ると腰が浮く
– 腕を上げると腰まで反ってしまう
– お腹を前に突き出して立つ
– 立っている時に膝が伸びきる
– 太ももの前側が張りやすい
– 股関節の前が詰まりやすい
これらがあるから側弯症が進行している、という話ではありません。
進行の判断は、整形外科でレントゲンを撮り、Cobb角を確認する必要があります。
ただ、日常の姿勢や動きの中で、腰に負担が集まっている可能性はあります。
側弯症の方は、背骨のねじれによって肋骨や胸郭の動きに左右差が出ることがあります。
胸郭が動きにくいと、本来胸郭や背中で出したい動きを、腰で代償することがあります。
例えば、腕を上げる時。
本来は、肩甲骨や胸郭、背骨が連動して動くことで、腕が上がりやすくなります。
でも胸郭が動きにくいと、腕を上げる時に腰を反らせてごまかすことがあります。
この状態が続くと、腰椎に負担が集まりやすくなります。
側弯症の子で、背中をまっすぐにしようとすると腰だけが反る場合は、背骨だけでなく、胸郭、骨盤、股関節まで見た方がいいです。
骨盤と股関節も関係します
反り腰を見る時に、腰だけを見るのは不十分です。
骨盤の傾きや股関節の動きも関係します。
骨盤が前に傾きすぎている。
股関節の前側が硬い。
腸腰筋や太ももの前側が緊張している。
お尻やお腹で支えにくい。
こういう状態があると、腰を反らせて姿勢を保ちやすくなります。
特に成長期の子どもは、身長が伸びる時期に骨格も筋肉も大きく変化します。
その時期に、骨盤や股関節の動きに左右差があると、側弯症の身体を支えるうえで不利になることがあります。
家で見てほしいチェック
難しい検査をする必要はありません。
まずは、次のようなところを見てください。
1. 横から立ち姿を見る
自然に立った状態を横から見ます。
腰が強く反っていないか。
お腹が前に出ていないか。
肋骨が前に開いていないか。
膝が伸びきっていないか。
ここを見ます。
2. 仰向けで寝た時の腰を見る
仰向けで寝た時に、腰と床のすき間が大きすぎないかを見ます。
ただし、腰のすき間があること自体が悪いわけではありません。
腰が浮いてつらい、仰向けが落ち着かない、寝ると腰が重い場合は、身体の使い方を確認してもよいと思います。
3. 腕を上げた時を見る
立った状態で、両腕をゆっくり上げます。
この時に、腕ではなく腰が反っていないかを見ます。
腰を反らせないと腕が上がらない場合、胸郭や肩甲骨の動きも関係しているかもしれません。
4. 長く立った後の腰を見る
買い物、通学、部活、発表会、立ちっぱなしの時間。
その後に腰が重くなるかを確認します。
腰痛が続く場合や、痛みが強い場合は自己判断せず医療機関で確認してください。
無理にまっすぐ立たせる必要はありません
反り腰が気になるからといって、子どもに無理にまっすぐ立たせる必要はありません。
「お腹を引っ込めて」
「腰を丸めて」
「姿勢を直して」
と何度も言うと、子どもは身体を固めてしまいます。
側弯症の子どもに必要なのは、無理に良い姿勢を作ることではありません。
自然に支えられる身体を作ることです。
体幹で支えられる。
股関節が動く。
骨盤が安定する。
胸郭が動く。
足元で支えられる。
この状態があって、はじめて腰だけに頼らない姿勢になりやすくなります。
経過観察中こそ反り腰も見ておく
病院で側弯症の経過観察と言われると、次のレントゲンまで待つだけになってしまう方もいます。
でも、経過観察は放置ではありません。
次の検査までに、日常生活でどんな身体の使い方をしているかを見る期間でもあります。
肩の高さ。
背中の盛り上がり。
服のズレ。
歩き方。
呼吸。
そして、腰の反り方。
こういったサインを見ておくことで、次の相談の時に身体の状態を伝えやすくなります。
「仰向けになると腰が浮く」
「長く立つと腰が張る」
「腕を上げると腰まで反る」
「歩いた後に腰だけ疲れる」
このように具体的に伝えられると、背骨だけでなく全身の使い方を見直すきっかけになります。
相談した方がよいサイン
次のような場合は、自己判断せず整形外科や専門家に相談してください。
– 学校検診で側弯症を指摘された
– 前かがみで背中や肋骨の片側がはっきり盛り上がる
– 腰痛が続く
– 痛みで運動や学校生活に支障がある
– 足のしびれや力の入りにくさがある
– 歩き方が急に変わった
– 呼吸のしづらさがある
– 姿勢の左右差が急に目立ってきた
特に、しびれ、力の入りにくさ、強い痛みがある場合は、早めに医療機関で確認してください。
伊丹市で側弯症と反り腰を確認したい方へ
兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症や経過観察中のお子さんに対して、背骨だけでなく、骨盤、股関節、胸郭、呼吸、足元、歩き方まで含めて確認しています。
反り腰があるから腰だけを直す。
そうではありません。
なぜ腰を反らせているのか。
胸郭が動きにくいのか。
骨盤が前に傾きすぎていないか。
股関節の前側が硬くなっていないか。
足元で支えられているか。
こうしたつながりを見ていきます。
当院は医療機関ではないため、側弯症の診断、Cobb角の測定、進行の判断は行えません。診断や角度の確認は、整形外科で行うことが大切です。
そのうえで、日常生活の中で腰に負担が集まっていないか、身体をどう使っているのかを一緒に整理していきます。
側弯症は、背中だけを見ても分からないことがあります。
反り腰、骨盤、股関節、体幹、足元。
全部つながっています。
背骨を支えたいなら、腰だけに頼らないこと。
自然に身体を支えられる状態を作ること。
反り腰がある子ほど、ここを見落とさないでください。
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