「側弯症って、補正下着を着たら良くなりますか?」
数日前、お客様からこのような質問をいただきました。
見た目のラインを整えたい時や、服を着た時のシルエットが気になる時に、補正下着を試してみようと考える方はいると思います。
では、補正下着を着ることで、側弯症の背骨のカーブやねじれまで良くなるのでしょうか。
結論から言うと、一般的な補正下着を着るだけで、側弯症が改善すると考えることはできません。
ただし、補正下着そのものが悪いという話でもありません。
大切なのは、見た目を整えるための衣類と、側弯症の治療を目的とする医療用装具を分けて考えることです。
目次
補正下着の目的と、側弯症の治療は別です
一般的な補正下着には、次のような目的があります。
– 服を着た時のラインを整える
– 身体を一時的に支える感じを得る
– お腹や背中のシルエットをすっきり見せる
– 着用中の姿勢を意識しやすくする
これらは、衣類としての使い方です。
一方、側弯症は、背骨が横に曲がるだけでなく、ねじれを伴うことがあります。背骨のカーブの程度は、見た目だけではなく、レントゲン画像からCobb角などを確認して評価します。
そのため、外から身体を締めて見た目を整えたとしても、背骨のカーブやねじれが改善したとは限りません。
着ている間は姿勢が良く見える。
服の上から左右差が分かりにくくなる。
こうした変化はあっても、補正下着を脱いだ後に身体そのものが変わったかどうかは別の話です。
補正下着と、側弯症に使う医療用装具は別のものです
ここは、特に経過観察中のお子さんをお持ちの方に知っておいてほしいところです。
側弯症の治療で使われることがある装具は、一般的な補正下着とは目的も形も違います。
医療用装具は、側弯症の種類、Cobb角、成長の残り、身体の状態などを確認したうえで、医師の判断により提案されます。装具の種類によっては、体幹を一定の方向へ支えるように作られ、装着時間や使い方も決められます。
日本整形外科学会も、特発性側弯症では程度や進行の状態によって、運動療法で経過を見る場合や、装具治療を行う場合があると説明しています。
つまり、
「締めつけるものなら何でも同じ」
ではありません。
市販の補正下着は、側弯症の治療で使われる医療用装具の代わりにはなりません。
反対に、医療機関から装具をすすめられている場合は、自己判断で補正下着に置き換えず、主治医や装具士に相談してください。
強い締めつけで、呼吸や動きがつらくなる場合は注意してください
側弯症の方は、背骨や肋骨のねじれによって、胸郭の動きに左右差があることがあります。
そこに強い締めつけが加わると、本人によっては息を吸いにくい、胸やお腹が圧迫される、動きにくいと感じることがあります。
すべての方に起こるわけではありませんが、次のような症状がある場合は、そのまま我慢して着用しないでください。
– 息苦しさがある
– 深呼吸しにくい
– 胸やお腹が苦しい
– めまいや気分不良がある
– しびれや皮膚の痛みがある
– 動くと圧迫感が強くなる
いったん外して、サイズや着用方法を確認してください。症状が続く場合は、衣類の販売元や医療機関へ相談しましょう。
特に子どもは、成長にともなって身体のサイズが変わります。以前は問題なく着られたものでも、今の身体にはきつくなっていることがあります。
側弯症で確認したいのは、外からの形だけではありません
側弯症の身体を考える時、見た目の左右差は大切な手がかりです。
でも、それだけでは十分ではありません。
実際に確認したいのは、次のような点です。
– 背骨のカーブとねじれ
– 肋骨や胸郭の動き
– 呼吸のしやすさ
– 骨盤の傾きや回旋
– 股関節の動かしやすさ
– 足元で身体を支える使い方
– 歩く、座る、立つ時の左右差
補正下着で一時的に姿勢が整って見えても、これらの部分まで変化したとは限りません。
「脱いだら元に戻るから意味がない」と単純に考える必要もありませんが、少なくとも補正下着だけを側弯症の改善方法として頼るのはおすすめできません。
必要なのは、外から形を押さえ続けることではなく、自分の身体で無理なく支えられる状態を考えることです。
補正下着を使うなら、目的をはっきりさせてください
補正下着を使うこと自体を否定する必要はありません。
「服を着た時の見た目が気になる」
「一時的に安心して過ごしたい」
「身体のラインを整えたい」
という目的で、本人が苦しくなく使えるのであれば、衣類として選択することはあります。
ただし、次のことは確認してください。
– 呼吸がしやすいか
– 座った時に苦しくないか
– 食事の後に圧迫感が強くならないか
– 肌に赤みや痛みが残っていないか
– 動いた時に股関節や背中がつっぱらないか
– 子ども本人が嫌がっていないか
補正下着を着ていることが、本人のストレスや痛みにつながっているなら、無理に続ける必要はありません。
側弯症を良くしたい時に、まず確認したいこと
「側弯症を良くしたい」という気持ちがある場合、まずは今の身体の状態を把握することから始めます。
医療機関では、次のようなことを確認します。
– 側弯症の種類
– 現在のCobb角
– 前回の検査からの変化
– 成長がどれくらい残っているか
– 装具や運動療法が必要か
整体院などで身体の使い方を確認する場合は、医療機関での診断や治療方針を前提に、呼吸、胸郭、骨盤、股関節、足元、日常動作の左右差を見ていきます。
どちらか一方だけで全部を判断するのではなく、必要な情報を整理していくことが大切です。
伊丹市で側弯症や経過観察についてお悩みの方へ
兵庫県伊丹市のいたみいろどり整体院では、側弯症や姿勢の左右差でお悩みの方に対して、背骨だけでなく、胸郭・呼吸・骨盤・股関節・足元・日常動作まで含めて確認しています。
「補正下着を使ってもいいか迷っている」
「経過観察中の子どもに何を着せたらいいか不安」
「医療用装具と市販の補正下着の違いが分からない」
「締めつけると呼吸や動きがつらそう」
このような場合は、まず医療用装具が必要な状態なのか、単に衣類として使いたいのかを分けて考えてみてください。
側弯症の診断、Cobb角の確認、装具の必要性や治療方針は、整形外科など医療機関での検査と診察が基本です。
補正下着で見た目を整えることと、側弯症の身体を整えることは、同じではありません。
目的を混同せず、本人が呼吸しやすく、動きやすく、無理なく続けられる方法を選ぶことが大切です。
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※この記事は、側弯症の診断や治療を行うものではありません。補正下着を着用して息苦しさ、胸痛、めまい、しびれ、皮膚の痛みなどが出る場合は使用を中止し、症状が続く場合は医療機関へご相談ください。医療用装具については、主治医や装具士の指示を優先してください。
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